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兵頭功海:「CODE-願いの代償-」撮影現場で自身の“無力さ”痛感 坂口健太郎の“座長”ぶり「目標に」

ドラマ「CODE-願いの代償-」に出演中の兵頭功海さん

 俳優の坂口健太郎さん主演の連続ドラマ「CODE-願いの代償-」(読売テレビ・日本テレビ系、日曜午後10時半)に、暴力団対策課(暴対課)の刑事・八重樫享役で出演している兵頭功海さん。役作りや演じる上でのこだわり、俳優デビュー5年目を迎えての心境、役者としての展望を聞いた。

 ◇職業と人物の二面性を意識

 台湾で大ヒットしたドラマが原作のクライムサスペンス。どんな願いもかなうアプリ・CODEを入手した刑事・二宮湊人(坂口さん)が、不審な事故に巻き込まれた恋人の死の真相を探る姿を描く。

今作への出演について、兵頭さんは「人物相関図で豪華なキャストさんと並んで載っているのにびっくりしたけど心からうれしかった」と喜び、「地上波ゴールデンタイムのドラマにレギュラー出演は初めて。出られないと思っていた(笑い)。その衝撃も大きかった」と笑顔を浮かべる。

 キャスト発表時、自身の役を「笑顔と愛にあふれた」と表現していたが、演じてみて「捜査や事件現場では笑顔と愛にあふれていてはいけないから、二面性のようなものはあると思った」という。

「八重樫はできなさそうだけど暴対課だからできるはずなど、職業と人物のリンクが難しかった。現実世界に近いですが、エンターテインメントなので、八重樫の人間性を要所で出していけたらと考えつつ演じています」

 演じる上でのこだわりを聞くと、「真剣な場面でも垣間見えるアホさ」といい、「5話で僕が拳銃をとられた後、二宮さんが取り返してくれるというハラハラするシーンなのに、木村(ひさし)監督に『銃が返ってきてホッとしている感を出してみて』と言われ、八重樫なら最後フワッとしてもいいのかと納得できた。キャラの広がりを意識しています」と語る。

 今後の八重樫の見どころを、「回が進みCODEに巻き込まれていくにつれて、刑事として男として次第に成長しているのを感じています。後半には八重樫が一人で何かを起こすシーンがあり、成長を強くわかってもらえるはず。成長具合がちょっとずつ視聴者の方に届けば」とアピール。

 ◇「CODE」は「ターニングポイントになる」

 2019年に俳優デビューした兵頭さんは、現在の心境を「もう5年」と口にし、その理由を「変わっていないといけないので成長していたらうれしいとは思っていますが、今回の現場で改めて全然まだまだ何もできないと気づかされた。ナチュラルな空気感の中で細かい芝居をしていたり、何もしてないけど画で見ると感じるものがあったり、違いは何だろうと間近で見て思います。自分の無力さみたいなものを現場でひしひしと感じています」と説明する。

 それでも兵頭さんは「くやしいことがあった方が反発で頑張れる」とポジティブに捉え、「5年目のタイミングで、この作品で健太郎さんはじめ染谷将太さんや鈴木浩介さん、三浦貴大さんらと出会えて、この現場に出会えて良かった」といい、「確実にターニングポイントになるのだろうなと思いながら食らいついています」と力強く話す。

役者としての展望を聞くと、坂口さんから「役者としても人としても学ぶことがたくさんある。大勢の人との関わり方や現場の居方は勉強になります」と大きな影響を受けていることを明かす。

 「作品を通して誰かの心を動かしたい思いはもちろん、現場の真ん中にいて楽しそうで周りも楽しませている坂口さんを見て、僕もそういった振る舞いができる人になりたいと目標になりました。坂口さんのように、この人がいたら大変な現場でも頑張ろうとか楽しくやれそうという感じ、周りから支えたいと思われる人になりたい」

 今後の役者業に向けて、「体を大きくして男性としてカッコよくいられたら。スケールを大きくする意味でも徐々に体を鍛えていきたい」と兵頭さん。そして興味のあるジャンルに「恋愛もの」を挙げ、「20代中盤でしかできない等身大の恋愛ものをやってみたいし、残しておきたい。大人になったらまた違う恋愛だろうし、若い恋愛の良さや美しさを描く作品をやってみたいです」と笑顔を見せた。(取材・文・撮影:遠藤政樹)

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