俳優の高杉真宙さんが2月1日、東京都内で行われた主演映画「前田建設ファンタジー営業部」(英勉監督)の公開記念舞台あいさつに、共演の上地雄輔さん、岸井ゆきのさん、本多力さん、六角精児さん、お笑いコンビ「おぎやはぎ」の小木博明さん、英監督も出席した。舞台あいさつでは、高杉さんらが映画で会社員役を演じていることにちなみ、「もしサラリーマンだったら何をしたいか」というテーマについてトークを展開。答える順番が高杉さんに回ってくると、小木さんから「高杉君の話はどうせつまんないしやめよう」といじられるも、高杉さんは「一応しゃべらせてくださいよ」と“抵抗”し、「人見知りですけど、営業部やって(働いて)みたいなと思って。営業部で、人見知りが治るかなと思って……」と回答。話し終えると上地さんから「本当につまんねえやつじゃん! 終わり?」と突っ込まれ、タジタジになる場面もあった。
また、過去の仕事の話になり、テレアポのアルバイトをしていたという上地さんは「すごく(電話の相手と)仲良くなって、家に行ったりしたこともあった」というエピソードを披露。仕事の内容は、ある商品への問い合わせ対応だったといい、「俺も『分かりますー』って(問い合わせ内容に)同調しちゃって、そのご夫婦と長電話になっちゃって……。それで一緒にご飯食べたりして」と明かし、登壇者を驚かせていた。
映画は、総合建設会社の前田建設工業(東京都千代田区)の実話を基にしたもの。舞台はバブル崩壊後の建設業界。ある日、アニメ「マジンガーZ」の出撃シーンで目にする地下格納庫兼プールを「『現状の技術および材料で建設するとしたらどうなるのか?』とマジンガーZが格納されている光子力研究所の所長・弓教授から発注を受けた、という設定で検証するウェブ連載をしよう!」と、広報グループ長が提案する。広報グループの若手社員、土井航(高杉さん)は、嫌々ながらプロジェクトに携わっていくうちに、社内外の技術者たちの、架空のものに対してどこまでも真剣に向き合う姿を目の当たりにして、意味のないことだと思っていた業務に本気で取り組んでいく……というストーリー。