映画「アウトロー」記者会2

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 米ハリウッド俳優のトム・クルーズさんが、主演映画「アウトロー」(クリストファー・マッカリー監督)のPRのため来日し1月9日、東京都内で会見を開いた。マッカリー監督と長年の友人だというクルーズさんは「監督の書いた本がすばらしい。いつも新しいストーリーを作ってしゃべっている。映画好きの男です」と紹介し、「彼は役者を見る目を持っているので、(自分はプロデューサーだが)キャスティングも任せている。次回の『ミッション:インポッシブル』は、彼が監督します!」と、全面的な信頼を語った。

 

 会見にはテレビ40台、スチールカメラ120台、報道陣約500人が集まり、マッカリー監督とヒロインを演じたロザムンド・パイクさんも登場した。クルーズさんとの映画作りについてマッカリー監督は「トムは押しつけを一切しません。彼と会って映画作りのすばらしさを体験できたのが幸運です」と絶賛。「トムと私は寝ません」とも語り、クルーズさんも「ベストムービーを作るために、45時間ぶっ続けで働く。でも楽しい」と笑った。

 

 「アウトロー」は、リー・チャイルドさんの全米ベストセラー小説が原作。米軍の元秘密捜査官で、正義のためなら手段を選ばないアウトローなヒーロー"ジャック・リーチャー"をクルーズさんが演じる。米ピッツバーグ近郊で6発の銃弾が発射され、5人が殺害される事件が起こる。容疑者として逮捕された元軍人のスナイパー、ジェームズ・バー(ジョセフ・シコラさん)は殺人容疑を否認し、リーチャーへの連絡を要求するが、刑務所への護送中に囚人たちに襲われ意識不明の状態になってしまう。警察に姿を現したリーチャーは、すご腕のバーが標的を外すわけがないと指摘し、事件の真相に挑んでいく......というストーリー。

 

 クルーズさんは映画の見どころを聞かれると、カーチェイスだといい、「(主人公の)ジャック・リーチャーは、侍や浪人のスピリットを持っている、西部劇の精神を持った男。デジタル時代にすむアナログ人間です。魅力的だがいいドライバーではない。結局、8台の車を廃車にした。最後の1台は誕生日にもらいました」とちゃめっ気たっぷりに語って、報道陣を驚かせていた。

 

 映画で苦労したことを聞かれると、パイクさんは「男性が多い映画ですが、こんな映画に出演できるすばらしい機会をだれも断れない。トムと(監督の)クリスの友情の中に、自分も入らなければいけないので、追いつくように頑張りました。10回くらい3人で夕食をとりながら台本を読みました」と語った。映画は2月1日公開予定。(毎日新聞デジタル)

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