歌舞伎俳優の中村勘九郎さんが10月29日、東京都内で行われた「東京ドラマアウォード2020」の授賞式に出席。2019年に放送された、勘九郎さんが主演を務めた大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(NHK総合)が作品賞「連続ドラマ部門」のグランプリを受賞し「本当に一生の宝物になった作品」と、トロフィーを片手に喜びをかみ締めた。
「いだてん」は、日本人が初めて五輪に出場した明治の終わりから、東京に五輪がやってきた1964年まで、およそ半世紀を描くオリジナルストーリー。テーマは「“東京”と“オリンピック”」で、大河ドラマで近現代史を取り上げるのは、1986年の「いのち」以来33年ぶり。勘九郎さんが日本で初めて五輪に参加したマラソン選手の金栗四三、阿部サダヲさんが「東京オリンピック」実現に執念を燃やす政治記者の田畑政治を演じ、“リレー”形式で主演のバトンをつないだ。
勘九郎さんは「いろいろなことがあった作品でした」と振り返りつつ「こうしてご褒美までいただけました」とにっこり。もう一人の主演の阿部さんは授賞式に不参加で、「阿部ちゃんは舞台中なので……」と気遣う姿も見せた。