トヨタ自動車は23日、大型の電動スライドドアを搭載し、日常生活での使い勝手のよさを追求したコンパクトカー"プチバン"の新モデルとして、「ポルテ」をフルモデルチェンジするとともに新型車「スペイド」を発売した。同社は、国内市場でプチバンのニーズが高まっているとみており、今回、両モデルを投入することで市場をけん引することを目指しており、ともに月4000台の販売目標を掲げている。
両モデルとも、開口幅1020ミリ、開口高1250ミリという大型のワイヤレス電動スライドドアを助手席側に標準搭載し、300ミリと低いフロア地上高と段差のないフラットなフロア(2WD車)を採用。子供や高齢者でも乗り降りしやすい、優れた乗降性を実現した。また、室内長2160ミリ、室内高1380ミリと、広い室内空間も特徴で、ベビーカーや自転車などをそのまま搬入することもできる。さらに、毎日の使用を想定して運転席から手の届きやすい場所にさまざまな収納スペースを用意するなど、日常生活での使い勝手のよさを追求。搭載エンジンとCVT−i(無段階変速AT)の組み合わせにより燃費の効率化も図られている。
両モデルの違いは外観のデザイン。ともに直線と円弧を組み合わせた長円形をモチーフにした「スクエアオーバル」を随所に織り込んだシンプルで機能的なデザインを採用しており、「ポルテ」はエンジンフードからバンパーにかけて、回り込むような丸みを帯びたフォルムなどで親しみやすさを表現。「スペイド」は、ヘッドランプとバンパーコーナーを張り出すようなフォルムなどで、クールな印象を与えている。(毎日新聞デジタル)
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