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解説テレビアニメ「どうせ、恋してしまうんだ。」:注目の若手声優陣が紡ぐ青春の音 “奇跡の幼なじみ”を熱演

 月刊「なかよし」(講談社)で連載中の満井春香さんのマンガが原作のテレビアニメ「どうせ、恋してしまうんだ。」の第2期が、TBS、BS11で放送されている。海辺の街が舞台の学園青春ストーリーで、家族のように育った羽沢輝月、柏木深、和泉藍、星川周吾という4人の幼なじみの男子と、ヒロインの西野水帆との“胸キュン”な恋や青春が描かれている。第1期が2025年1~3月に放送され、幼なじみを演じる水帆役の新福桜さん、輝月役の浦和希さん、深役の吉高志音さん、藍役の千葉翔也さん、周吾役の猪股慧士さんという若手声優陣の熱演も話題になった。恋心や親友への思い、将来に葛藤する幼なじみたちの“青春の音”を表現する声優陣の演技の魅力に迫る。

TVアニメ「どうせ、恋してしまうんだ。」第2期メインPV

イケメンの幼なじみに囲まれるヒロイン 男子ノリとトキメキを絶妙なバランスで

 「どうせ、恋してしまうんだ。」の第1期は、未知の感染症の流行により、部活の大会や修学旅行が中止になってしまった2020年夏が舞台。高校2年生の水帆は、感染症の流行に加え、憧れの先輩に近付くチャンスがなくなり、親には誕生日を忘れられ、最悪の17歳の誕生日を迎える。そんな矢先、水帆は幼なじみの輝月から突然“彼氏候補宣言”をされ、そんな輝月の行動をきっかけに深からも思いを告げられる。藍と周吾もそれぞれの恋に向かって動き始め、5人の関係性が崩れ始める。  ヒロインの水帆を演じる新福さんは、2023年放送のテレビアニメ「勇者が死んだ!」でデビューした新人声優。「どうせ、恋してしまうんだ。」で初めてヒロイン役を務めることになった。「本当に自分にできるのだろうかという不安が最初は一番強かったです」とプレッシャーを感じていたが、収録前に行われた台本の読み合わせにより、「アフレコ自体は気負わずにやることができました」と振り返る。アニメで収録前に台本の読み合わせが行われることはまれで、声優陣も驚いたという。  「役作りについて、監督や原作者の先生とすごく丁寧にお話させていただいて、水帆はどういう子なんだろうとか、演じるにあたっての心持ちを固めていけました。アフレコ自体はすごく思い切りできたというか。難しいことは考えず、自分が思ったことをそのまま思い切りぶつけることで、水帆として成り立っていくんだなと気付くことができました」  そうした異例の試みからも、制作陣の作品に懸ける真摯な思いがうかがえる。  新福さんが演じる水帆は、幼なじみのイケメンたちから思いを寄せられる、ともすれば女子に嫌われてしまいかねないキャラクターだ。新福さんは、幼なじみの紅一点であることは意識せず、「男の子の中に一人女の子がいても嫌みたらしく見えないというか、女の子が見た時に水帆のことを嫌いにならないように、ということをものすごく意識して、日常シーンは特に男子ノリで演じていました」と水帆の魅力を際立たせようとしている。さらに、高校生のノリと勢いを表現するべく、第1期は収録前に早朝にカラオケに行き、ボルテージを上げるなど独自の役作りも実践した。  ヒロインである水帆を演じる中では、“トキメキ”も重要な要素となる。  「女の子に嫌われるような子ではないということを大事にしつつ、輝月にアプローチをかけられた時のトキメキや胸の高鳴りも大事にしなければいけないので、そのバランスを取るのはめちゃくちゃ難しかったです。女々しくなりすぎず、かといって恋愛に慣れているわけでもないので、試行錯誤を積み重ねました。スタッフの方からも『もうちょっと乙女になってください』『ちょっと可愛くなりすぎたので、もう少し抑えてください』というディレクションをいただいて、微調整を続けていました」

 

「好き」を伝えるために

 幼なじみの男子の中で水帆に恋の先制攻撃を仕掛けた輝月を演じるのが、人気アニメ「ブルーロック」の主人公・潔世一役などで知られ、2024年には第18回声優アワードで主演声優賞を受賞した浦さんだ。積極的に水帆にアプローチする輝月について浦さんは「常に前のめり。止まったら死ぬんじゃないかというくらい、すごい勢いで走り出しているなと思います」と語る。演じる中で大切にしているのは、「彼の気持ちがブレないこと」だ。  「輝月は本当にストレートで、『好き』を全力で伝えるし、好きが故のヤキモチなどポジティブ以外の気持ちを伝える時も、人を傷つけるために話すのではなくて、『自分はこういう気持ちなんだ』とストレートに伝えるために言うんだろうなと捉えています。そこの細かいニュアンスは、できるだけ彼の気持ちが正確に伝わるようにしたいなと思っています」  輝月が大好きな水帆と話すシーンは「ほかの人と話す時と比べてはっきりコントラストを付けてしまうと、人によって態度を変える嫌なやつになってしまいかねないので、言葉の投げ方や距離の詰め方など本当に細かいところで変えられていたらいいなと思いながら演じています」と繊細に演じ分けている。  輝月と同じく水帆に思いを告げる深を演じるのが、ミュージカル「SPY×FAMILY」のユーリ・ブライア役などで知られる俳優の吉高さん。アニメでメインキャラクターの声優を務めるのは今作が初めて。第1期の収録では緊張で胃が痛くなったこともあったそうだが、マイクの立ち位置、台本の読み方などを一から勉強し、「お互いの距離感や空気感、幼なじみでしか出せない雰囲気であったり、自分のポジションはどう表現しよう?というのを意識しました」と大役に挑んだ。  前のめりな輝月と比べ、深はクールではあるが、その思いは一途だ。  「一途である誠実さを芯に持っていて、それが絶対揺らがないものだからこそ、僕も深を生きる上でやりやすかったですし、道しるべになりました。深は意外と誰よりも真っすぐだと思うんです。伝え方は輝月のほうが真っすぐかもしれないのですが、深は思いが真っすぐで、言葉の一つ一つがよどみないなと」

 

奇跡的な関係性 説得力を持たせる繊細な演技と作品愛

 「どうせ、恋してしまうんだ。」は、幼なじみの男子たちのほとんどが水帆への恋愛感情を抱きながらも、互いを思い合う関係性が魅力の一つとなっている。浦さんら声優陣は、この関係性を「奇跡」とも感じているという。幼なじみを演じる声優陣は、互いに刺激を受け合いながら、この奇跡的な関係性を表現している。  浦さんは「皆さんが作品に寄り添ったお芝居をされてるんですけど、役どころが違うのでアプローチ方法も皆さん違う。『このキャラクターだからこういうふうにセリフを読むんだ』『こんなふうに言葉を投げられるんだ』と、収録では毎回新しい発見ばかりで、その一言に心を動かされます。藍は絶妙なアンニュイさが乗っかっていたり、周吾はおちゃらけているけど内に秘めてる繊細さがあったり、深はすごくクールだけど、実は愚直さ、熱い感じがあります。水帆の強いけど実はちょっと弱い部分であったり、皆さんのお芝居で改めて気付かされることが多いので、みんなで作品を頑張って作り上げています」と語る。  吉高さんは、掛け合いの中で「驚かされるばかりだった」と語る。  「僕自身、舞台や映像作品に出演させていただいて思うのですが、見ている方は登場人物の心の揺れなどを“音”で感じている気がしていて。声優の方々は、それをより巧みに操っているのが収録中に鮮明に分かるんです。言葉の音をより繊細に表現しているからこそ、動きなしでも見えてくるものがあるというか。もし楽譜にしたらすごく音が動いているイメージなんですけど、『ここは、そんな音を使ったらより分かりやすくなるんだ』みたいな発見はすごくありました」  そして、水帆役の新福さんは、幼なじみを演じる男性声優陣の演技からすごみを感じているという。  「(男性の声優陣が)全てを背負ってくださっているというか。『恋しま』は、お互いがお互いを思い合っている故に生まれている出来事が続いているお話なので、そこをちゃんとくみ取ってくださっていて、一人一人がそれぞれのキャラクターに対して愛を持って演じてらっしゃるのがすごく伝わります」  声優陣が作品、キャラクターに愛を込めて演じているからこそ、幼なじみたちの姿は、見る人により尊く映るのかもしれない。  「どうせ、恋してしまうんだ。」は、登場人物たちの高校時代をメインとしながらも、大人になった“その後”も挟まれながらストーリーが進行する。第1期のラストでは、大人になり、幼なじみの前から姿を消していた輝月が空港に現れるシーンが描かれた。3年ぶりに自分の前に現れた輝月に水帆は動揺することになる。高校時代の水帆たちの恋の行方はどうなるのか、輝月はなぜ姿を消してしまったのか。第2期では、激動のストーリーが展開し、空白が埋められていく。声優陣が表現するかけがえのない青春をじっくりと味わいたい。

 

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