
映画「スター・ウォーズ(以下SW)」シリーズの7年ぶりの劇場最新作「スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー」(ジョン・ファヴロー監督)が、5月22日に日米同時公開される。2015年公開の「フォースの覚醒(エピソード7)」、2017年公開の「最後のジェダイ(エピソード8)」、2019年公開の「スカイウォーカーの夜明け(エピソード9)」という“続三部作”での日本国内の社会現象や、2025年に日本で17年ぶりに開催された「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン2025」での熱狂ぶりを振り返りながら、最新作「スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー」の“親子の絆”を感じられる胸熱展開など、“今からでも間に合う”SWの魅力を解説する。

シリーズ1作目「スター・ウォーズ/新たなる希望(エピソード4)」(当時のタイトルは「スター・ウォーズ」)は米国で1977年(日本では1978年)に公開。ヒットを受けて、その後、「帝国の逆襲(エピソード5)」(1980年)、「ジェダイの帰還(エピソード6)」(1983年)の旧三部作が公開された。 そして、1999年には旧三部作の前日譚となる「ファントム・メナス(エピソード1)」、2002年には「クローンの攻撃(エピソード2)」、2005年には「シスの復讐(エピソード3)」の新三部作が公開。 2015年に「フォースの覚醒(エピソード7)」、2017年に「最後のジェダイ(エピソード8)」、2019年に「スカイウォーカーの夜明け(エピソード9)」というエピソード6の後日譚となる続三部作が公開された。

「スター・ウォーズ」は時代劇などの日本文化の影響を色濃く反映していることでも知られる。ライトセーバーは日本刀、ダース・ベイダーのいでたちは武士の鎧兜(よろいかぶと)のようだ。さらに、黒澤明監督作の影響も大きく、ヨーダは「七人の侍」の島田勘兵衛の精神性との共通点があり、R2-D2とC-3POは「隠し砦の三悪人」の2人の従者がモデルといわれている。 そんな親近感もあるのだろうか、2015年「フォースの覚醒」からの10年を振り返っても、SWねぶたや田んぼアート、山笠、京都・清水寺や平等院での屏風などの展示、SW歌舞伎、さっぽろ雪まつりのSW大雪像など、日本文化とのコラボレーションは枚挙にいとまがない。そして今作でも、全国7都市(宮城県、静岡県、石川県、京都府、大阪府、広島県、福岡県)の伝統工芸品が制作され、日本文化と縁が深いSWだからこその取り組みが行われている。
昨年、17年ぶりに日本で開催された「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン2025」には、世界中からSWファンが集結したのも記憶に新しい。アナキン・スカイウォーカー役のヘイデン・クリステンセンさんやマンダロリアン役のペドロ・パスカルさんらが来日し、ファンと交流しただけでなく、最新作の情報がいち早く発表されたほか、海外からも大勢駆けつけ、「スター・ウォーズ」愛にあふれたファンが大熱狂した。
銀河を舞台にした壮大な戦いや、父と子の愛を描き、映画史を塗り替え続けてきたSWのレガシーを受け継ぎ、新たな伝説の幕開けとなるのが、最新作「スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー」だ。 ダース・ベイダーの死と帝国の崩壊後が舞台。無法地帯と化した銀河で、“我らの道”を合言葉に厳しい掟(おきて)に従いながら、どんな仕事も完璧に遂行する伝説の賞金稼ぎマンダロリアンは、新共和国の士官ウォード大佐から、帝国の復活を狙う新たな戦争を防ぐための依頼を受ける。そして、強大なフォースの力を秘めた、いたずら好きで食いしん坊なグローグーと共に驚くべき運命に立ち向かう……。

帝国軍の戦闘ビークルAT-ATウォーカーが爆破される迫力のシーンや、SWらしい個性豊かなクリーチャーやドロイドも登場する今作について、“SWオタク”を公言するファヴロー監督は「私たちは、ジョージ・ルーカスが生み出した『スター・ウォーズ』の本質を忠実に守ろうとしています。彼が作り上げたものを尊重しようと努めているんです」と語り、長年シリーズを彩ってきたSWの“魂”と“歴史”を受け継いでいることを示唆している。 今作は「スター・ウォーズ」シリーズで初めて「Filmed For IMAX」として製作され、日本公開にあたっては、2D(字幕、吹き替え)に加え、IMAX及びプレミアムラージフォーマット(ScreenX、Dolby Cinema、4DX・MX4D・ULTRA 4DX)で上映され、大スクリーンで高画質な映像と高性能な音響が楽しめる。

今作は、マンダロリアンとグローグーの親子のような愛と絆を描いており、大人も子どもも胸が熱くなることは間違いないだろう。 旅の中で、次第に親子のような絆を育んでいくマンダロリアンとグローグー。マンダロリアンは「親は子を守る。そして……子は親を守る」と身を挺(てい)してグローグーを守るが、「あいつは俺より長生きする。永遠には守れない」と苦悩も口にする。固い絆で結ばれた2人を思わず応援したくなるシーンが満載だ。

また今作は、「スター・ウォーズ」の広大な銀河を舞台にした新たな冒険として描かれるマンダロリアンとグローグーの物語であり、シリーズを見てこなかったという“SWビギナー”にも入門編として楽しめる作品に仕上がっている。 これまで「スター・ウォーズ」の世界に親しんできたファンはもちろん、初めて触れる人でも楽しめる作品となっている。なんといっても今作のグローグーの可愛さは絶品で、男女問わず全世代を魅了することだろう。

来年は劇場公開1作目「スター・ウォーズ/新たなる希望(エピソード4)」の全米公開から50周年を迎える記念すべき年。2027年5月にはライアン・ゴズリングさん主演の映画「スター・ウォーズ/スターファイター(原題)」が全米公開されることが決定している。公開から半世紀を迎えたSWの熱狂はまだまだ終わらない。