株式会社エクシング「サウダージ」「丸ノ内サディスティック」など20年以上前のヒット曲も定番化?~楽曲認知は『アルゴリズム型』と『バトン型』の融合~
通信カラオケ「JOYSOUND」を展開するUSEN&U-NEXT GROUPの株式会社エクシング(本社:名古屋市瑞穂区、代表取締役社長:水谷 靖)は、『α世代と社会・企業をつなぐ』をコンセプトに当世代の研究・情報発信を行う『α世代ラボ』(株式会社On‘yomi内)と、α世代のカラオケの利用状況とカラオケ店でのリアルな過ごし方の実態把握を目指し、α世代も含めた世代別『カラオケ利用に関する実態調査』の共同研究調査を実施しました。α世代ラボによる定性調査と、株式会社エクシングによる定量調査のデータを活用し、両社が持つ知見を活かして分析しました。

α世代はZ世代の次に続く世代であり、おおよそ2010~2024年ごろに生まれた世代を指します。現在、一番上の層は中学生から高校生へと成長し、徐々に注目を集めています。α世代の親(主にミレニアル世代)は、子どもへの教育方針として「個の尊重」や「体験(コト)への投資」を重視する傾向があります。
本調査から浮き彫りになったのは、カラオケ利用の『若年化』です。かつてカラオケは「大人の夜の社交場」でした。それがZ世代においては「放課後の遊び場」と一般化し、現在のα世代は「幼児期からの家族レジャー」へと変化しています。この背景には、親世代(主にミレニアル世代)が日常的なレジャーとして若いころからカラオケに親しんでいて、子供をカラオケ店へ「連れて行く」ことに心理的ハードルを感じないという土壌があります。また、α世代は「親子間での音楽コミュニケーション」が極めて活発に行われていることがわかりました。親からアーティストや楽曲の影響を受けることで、世代間の断絶がカラオケや音楽によって解消されているのかもしれません。
本リリースでは、Z世代の次を行くα世代の最新カラオケ事情について報告いたします。
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国のカラオケユーザー
対象者ボリューム:n=1458
調査実施日:2026年3月13日(金)~2026年3月31日(火)
調査主体 :株式会社エクシング
https://www.joysound.com/web
α世代ラボ
https://alpha-gen-lab.com/
調査方法 :個別インタビュー
調査対象 :カラオケを利用しているα世代 4名
調査実施日:2026年3月31日(火)~2026年4月3日(金)
調査主体 :α世代ラボ
https://alpha-gen-lab.com/
※本リリース内容を掲載いただく際は、出典『α世代ラボ×JOYSOUND共同調査』と明記をお願いいたします※
・カラオケの『若年化』により全世代で唯一の1桁台へ
α世代のカラオケ初体験は平均9.4歳!!
・カラオケが一番楽しい相手は半数以上が「中学の友達」
4人に1人は「趣味や推しが同じ友人」
・カラオケの利用目的1位は「盛り上がって騒ぎたい」
「盛り上がり」の源泉は圧倒的な歌唱量
・新曲以外の楽曲認知は「YouTube」が51%へ
認知経路はSNS視聴による『アルゴリズム型』と親との会話による『バトン型』の融合
・4人に3人が「親とカラオケ(で歌う曲)の話をする」親子間の活発な音楽コミュニケーション
・10~20年以上前に流行した楽曲がα世代のカラオケ人気曲ランキングの上位にもランクイン
【定量調査】

初めてカラオケを体験した年齢について調査したところ、α世代の平均は9.4歳となり、全世代の中で唯一の“1桁台”であることが明らかになった。Z世代は平均10.9歳、Y世代は30代で11.3歳・40代で13.9歳、X世代では50代が18.1歳・60歳以上が23.8歳となっており、世代が若くなるほどカラオケ体験年齢が『若年化』している傾向が見られました。
【定性調査】
α世代にとってカラオケは、“娯楽”ではなく、幼少期から家族と日常的に接触する身近なレジャーとして定着していることが分かってきました。親に連れられて利用した経験が、その後の友人同士での利用にもつながっています。また、家庭内で流れる親世代の楽曲の影響も大きく、“世代を超えて同じ楽曲を共有する”音楽コミュニケーションが生まれている実態が見られました。
Aさん「小さい頃から家族でカラオケに行っていたので、“特別な場所”っていう感覚はあまりないです。気づいたらお母さんと一緒に歌っていて、小学生の時にはもう友達とも行くようになっていました。」
Bさん「最初は親に連れて行ってもらったと思います。アニメの曲とか、家や車で流れていた曲を歌っていたら楽しくて、カラオケが好きになりました。」
【分析】
カラオケ利用の『若年化』が進んだことで、α世代はどの世代よりも早い段階から、多様な音楽に触れる環境の中で育っています。友人同士で“場が盛り上がる楽曲”を選ぶ一方で、親世代とは懐メロなどを一緒に歌うという世代を超えた音楽コミュニケーションが日常化している傾向が見受けられます。
背景には、α世代の親にあたるZ世代やY世代(ミレニアル世代)自身が、青春時代からカラオケを身近な娯楽として体験してきたことがあると考えられます。そのため、親世代にとってカラオケは、子どもを自然に連れて行く文化が形成されている可能性があります。その結果、「幼児期からの家族レジャー」へと変化し、α世代の早期カラオケ利用を後押ししているとみられる。
【定量調査】

「カラオケが最も楽しいと感じるのは、どのような相手と行く時か」を質問したところ、「中学校の友人」が55%で最多となり、日常的に接点の多い友人同士でカラオケを楽しむ傾向が明らかとなりました。また、「趣味や推しが同じ友人」も24%となっており、“好きな音楽やコンテンツを共有できる相手”との利用ニーズも高いことがうかがえます。
【定性調査】
α世代の中高生の間では、カラオケは"歌うための場所"だけではなく"友人と時間を共有する場所"へと変化しています。お小遣いでも長時間滞在できるカラオケ店を歌うだけでなく、動画撮影やSNS共有、推し楽曲を流しながら会話を楽しむなど、居場所として定着しています。
Aさん「車で流れていた曲をそのままカラオケで歌うことが多いです。お母さん世代の曲でも、TikTokやCMとかで流れていることが最近多いので、友達とも普通に盛り上がれます。」
Cさん「“推しが同じ友達”と行くと、ライブ映像を流したり、一緒にコールしたりできるのでめちゃくちゃ盛り上がります。普通に遊ぶより“好きなものを共有してる感じ”が強いです」
【分析】
30代以上の層では、カラオケは「既存の交友関係を深める場」として楽しまれる傾向が強く、世間で推し活が話題になっている通り、「趣味や推しが同じ友人」との利用が半数を占める結果となりました。
一方でα世代は、行動範囲や交友関係が学校や家庭などの物理的コミュニティに限定されやすく、人間関係も「同じクラス」「同じ部活」といった“所属ベース”で形成されるケースが中心です。そのような環境下にありながら、すでに約4人に1人が「趣味や推しが同じ友人とのカラオケが最も楽しい」と回答したことから、α世代にも「推し活文化が広がってきている」表れではないかと考えられます。
【定量調査】

複数人でカラオケに行く際の「カラオケの利用目的」について質問したところ、Z世代やY世代を含む他世代では、「自分の好きな曲を思いきり歌いたい(ストレス発散)」が最多となった一方、α世代では「盛り上がって騒ぎたい」が31%で最多となりました。
【定性調査】
α世代にとってカラオケが単なる“歌唱の場”ではなく、長時間没入できるコミュニケーション空間として機能している実態が見られました。実際に、「テスト勉強をしようと参考書を持ち込んだものの、結局マイクを手に取って歌ってしまう」といった“カラオケあるある”も複数の対象者から挙がっており、日常的な居場所として定着している様子がうかがえます。
Cさん「密かなこだわりがあって、部屋に入ったら『一番最初に曲を予約する』ようにしています。理由は単純で、その日のメンバーの中で、誰よりも一番多く曲を歌いたいから。最初に曲を入れることで、自分に順番が回ってくる回数を増やせるんですよね。」
Dさん「長い時は10時間くらいいます。途中でスマホゲームをやるより、“次どの曲で盛り上げるか”を考えてる方が楽しいです。100曲超える時も全然あります。」
【分析】
通常、「友人と盛り上がって騒ぐ」といえば、歌の合間に会話や飲食を楽しむスタイルを想像します。しかし、α世代のカラオケには、これまでの世代とは異なるコミュニケーションスタイルが見えてきました。Z世代やY世代では、「友人同士のおしゃべり」や「推し活」を目的とした利用が多い一方、α世代では、“とにかく1曲でも多く歌うこと”そのものが盛り上がりの中心となっている実態が明らかになりました。
背景には、TikTokやYouTube Shortsなど短尺コンテンツを連続的に楽しむ環境で育ったα世代は、「長く会話する」よりも、「同じコンテンツをリアルタイムで共有する」ことにコミュニケーション価値を感じる傾向があるようです。そのためカラオケでも、「次何入れる?」「それ一緒に歌おう!」と、曲をノンストップで共有し続け、“歌を披露する場所”ではなく、“熱量を同期し続ける空間”へと変化していると考えます。
【定量調査】

「最近リリースされた新曲以外の曲」を知ったきっかけを質問したところ、他の世代でも多いものの α世代においては特に顕著で「YouTube」が51%となり、過半数を超える結果となりました。
【定性調査】
α世代の楽曲認知は、定量調査で見えた「YouTube」だけではなく、SpotifyやAmazon Musicなどの音楽サブスクリプションによる「おすすめプレイリスト」や、TikTok・YouTube Shortsなどの“聴き流し”をしていることも分かってきました。最新曲だけでなく、アルゴリズムにより過去のヒット曲にも自然に触れています。また、親が流す音楽の影響も大きく、例えば、車内で流れる浜崎あゆみや宇多田ヒカルなどの楽曲を覚えたり、父親からオアシスやモーニング娘。を薦められたりするケースも見られました。
Bさん「TikTokで流れてきた曲をネットで調べることが多いです。そこから関連曲がどんどん聴くこともあるので、自分の世代じゃない曲も普通に聴いています。親が知っている曲だと、家族でカラオケに行った時に盛り上がります。」
Dさん「父親に“これ聴いてみな”って言われて、オアシスとか昔の洋楽を知りました。YouTubeやサブスクのアルゴリズムで昔の曲がよく流れてくるようになり、最近よく聴きます。」
【分析】
α世代の楽曲認知経路において最大の特徴は、“自分で探すもの”から“音楽サブスクリプションやSNS視聴=『アルゴリズム型』”や“親から共有し受け継がれるもの=『バトン型』”に変化し、2つの異なる流入経路が同時に存在していることです。Z世代は、音楽サブスクリプションやYouTubeの普及、検索して探す文化があります。ランキングやMVを自ら調べ、“好きなアーティストを見つけに行く”感覚が強かった世代ですが、α世代はTikTokやYouTube Shortsの“聴き流し”文化の中で、アルゴリズムによって偶発的に曲と出会うケースが多いため、自分で探すというより、“流れてきた曲を好きになる”傾向が強い世代である可能性があります。
また、親子間の音楽コミュニケーションにより、車内やリビングで親が流す浜崎あゆみや宇多田ヒカル、オアシスなどを自然に覚え、そのままカラオケで歌えるようになるケースも多く、“世代を問わない楽曲接触”が進んでいます。Z世代は“自分たちの世代”の楽曲を重視する傾向が比較的強かったのに対し、α世代は音楽の“他世代の境界線”を感じず、親世代の懐メロやTikTokで再流行している曲も、“自分の知っている音楽の一部”としてフラットに受け入れている傾向が強いと考えられます。
【定量調査】

「自分がカラオケで歌う好きなアーティストについて、親と話したことがあるか」と質問したところ、α世代では76%が「ある」と回答し、約4人に3人が親子間で音楽コミュニケーションを行っていることが明らかとなりました。
【定量調査】

また、「親子で盛り上がれる共通曲があるか」という質問に対しては、44%が「ある」と回答。親世代が聴いていた楽曲や、家庭内・車内で日常的に流れている楽曲をきっかけに、親子で共通の楽曲を楽しむ実態が見られました。
【定性調査】
α世代の楽曲の接触において、家庭内で親が流す楽曲が大きな影響を与えている実態が見られました。特に、「自然と親世代の楽曲を覚え、そのままカラオケで歌うようになった」といった声が多く、家庭内の“ながら聴き”が楽曲接触の入り口となっていることがうかがえます。
Aさんコメント「自分から曲を探すというより、“流れてきた曲を好きになる”ことが多いです。お母さんが最近の流行曲を覚えてくれるので、カラオケで一緒に歌うこともあります。」
Cさんコメント「TikTokで流れてきた楽曲をカラオケで歌ったら、親が“それ昔流行ってたよ”って言われたことがあります。」
【分析】
従来、楽曲は“世代ごとに異なるもの”として楽しまれる傾向が強く、親世代と子ども世代では好みが分かれることが一般的でしたが、α世代の約76%が「自分がカラオケで歌う好きなアーティストについて、親と話しをする」と回答しており、親子間で音楽コミュニケーションが日常的に行われている実態からカラオケを通じ、世代間の断絶せず楽曲共有が広がっていることがうかがえます。
α世代はSNSのアルゴリズム型レコメンドを日常的に活用する一方で、家族とのリアルなコミュニケーションも重視する傾向が見られ、親世代の“懐メロ”を自然に吸収して自身のレパートリーにするだけでなく、親も子どもの好きな最新曲を覚えて一緒に歌うなど、“親から子へ”だけではない双方向の楽曲共有が成立しています。
こうした実態から、α世代にとって楽曲は、親と楽曲やカルチャーを共有する“音楽コミュニケーション”として機能していることがうかがえます。カラオケは、その関係性を象徴する場として、親子間の共通体験や会話を生み出す役割を担っていると考えられます。
■まとめ
α世代は幼少期からYouTubeやTikTokなどを通じ、親と同じコンテンツに触れる機会が多い世代です。従来のように「親の楽曲」「子どもの楽曲」が分離するのではなく、アルゴリズムによって世代横断的に楽曲へ接触するため、親子間で“共通言語としての楽曲”が生まれやすくなっています。
その結果、カラオケは「歌う場所」だけでなく、“楽曲を通じた世代を超えた交流”としての役割を強めていると推測されます。
情報収集の面では、SNSやYouTubeのアルゴリズムによるレコメンドを使いこなしながらも、親や友人といった「信頼できる他者」から得られるリアルな情報を重視する傾向が見られます。これは、膨大な情報に日常的に接しているα世代だからこそ、“検索して調べる”よりも、“信頼できる人が勧めているか”を判断基準にしているためだと考えられます。
α世代は、「みんなが好きなもの」よりも、「自分に合っているもの」を重視する世代かもしれません。アルゴリズムを活用しながら、自分に合う楽曲やコミュニティを探し、他者比較ではなく“自分にとっての最適解”を重視する価値観が特徴的です。

また、α世代が幼少期か、まだ生まれていない10~20年前に流行した楽曲がα世代の人気曲ランキングにランクインしている現状からも、楽曲の“世代循環”が加速していることがうかがえます。
背景には、TikTokやYouTube ShortsなどのSNS環境の変化があると考えられます。従来は「最新曲」と「懐メロ」は世代ごとに分断されて消費される傾向がありました。しかし現在は、新曲と過去曲がアルゴリズム上でフラットに並列化されており、α世代にとっては“昔の曲”という認識自体が薄くなっています。「リリース年」だけではなく、“いまSNSで流れているかどうか”が楽曲認知の基準になっていると考えられます。
その結果、平成後半にヒットした楽曲が、親世代にとっては“青春ソング”、α世代にとっては“SNSで流行っている曲”として、同時に共有される現象が生まれています。車内やリビングで親が流す楽曲に触れた子どもが、その楽曲をSNS上でも再発見し、カラオケで自然に歌えるようになるなど、“音楽サブスクリプションやSNS視聴の『アルゴリズム型』”と“親から受け継がれる『バトン型』”が接続している点も特徴的です。現在は、“親子で同じ曲を推す”や“同じアーティストのライブ映像を観る”、“一緒にカラオケで歌う”といった、“親子二世代ファンダム”が形成され始めている段階と言えます。今後は特に、「平成後半ヒット曲」が“親世代の懐メロ”でありながら、“α世代の定番曲”として再定着されていく可能性が高く、世代を横断して楽曲が循環・再ヒットする構造がさらに強まっていくと考えられます。
今後の音楽市場では、カラオケを通じた親子間での音楽コミュニケーションなどから派生して、“親子でライブに参加することを前提として活動するアーティスト”や“親子二世代で活動するアーティストグループ”が出てくることも予想されます。単なる「若者向け楽曲」ではなく、“家族単位で共有される楽曲”が、新たなヒット構造として存在感を高めていく可能性があります。
・「YouTube」は、Google LLCの商標または登録商標です。
・「Instagram」は、Meta Platforms, Inc.の商標または登録商標です。
・「Spotify」は、Spotify ABまたはその関連会社の登録商標または商標です。
・「Amazon Music」は、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。
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