マンガ「ドラえもん」の実写化で話題となっているトヨタ自動車のテレビCM第2弾が18日から放送され、注目のドラえもんを仏俳優のジャン・レノさん(63)が演じていることがわかった。スネ夫は歌手で俳優の山下智久さん(26)、しずかちゃんは女優の水川あさみさん(28)を起用しており、レノさんは四次元ポケットがおなかに縫い付けられた白いTシャツの上に真っ青なスーツ姿で、頭頂部を覆う真っ青な帽子をかぶり、首に小さい鈴、お尻に赤いシッポをつけてドラえもんを熱演している。
ウナギノボリ
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CM第2弾「のび太のバーベキュー」編は、30歳になったのび太(妻夫木聡さん)としずかちゃん(水川さん)が、大きな荷物を抱えて電車に乗ってキャンプ場へ行く場面から始まる。「外に出ると、ろくなことないんだよねー」と、不吉なことをつぶやきながらヘラヘラ笑うのび太。案の定、バスに乗り遅れたり、森の中で迷ったり散々な目に。ようやくキャンプ場へ到着してもコンロに火も付けられずダメダメな姿をさらす。「のび太さん、私、バイオリンのレッスンあるんだ……」としずかちゃんが切り出すと「送ってこうか?」というスネ夫(山下さん)の声。クルマのキーをもてあそぶ彼の後ろには、カッコいいSUV(スポーツタイプ多目的車)が。助手席にしずかちゃんを乗せ、「あれ? なんでのび太、クルマで来なかったんだっけ……じゃあな」と捨てぜりふを吐いて去っていくスネ夫をぼうぜんと見送るのび太。場面が変わり、自分の部屋で「悔しい……やっぱクルマかあ~」と泣いているのび太。と、そのとき突然机の引き出しの中からドラえもん(レノさん)が現れる。早速「クルマ出して!」とお願いするのび太だったが間髪入れず「ダメ」。「どうして?」と聞くのび太にドラえもんは「免許ないじゃん」と冷静に告げる……という内容。
親日家ではあるものの“ドラえもん”という外国の、しかも人間ではないキャラクターを演じたレノさん。撮影では、演技のイメージをつかんでもらおうと若手スタッフが机の引き出しから出てくるシーンを目の前で再現したところ、「そんなに高く足が上がるのはたぶん30歳までかな」と肩をすくめ、場をなごませたという。せりふも「demo nobitakun menkyo naijan(でも、のび太くん、免許ないじゃん)」と書かれた紙を何度も読み上げながら頭の中にたたき込み、練習を繰り返していたという。
大人になっても嫌みっぽいスネ夫を演じた山下さんは「今まで経験したことのないようなCM 撮影で、すごく楽しかった」と話し「まず印象的だったのが髪形。スネ夫役ということで、どの角度から撮ってもこの髪形のラインはキープするという約束事がありました。撮るカットに合わせて、ひさしの部分が移動していくのは初めての感覚だったので、とにかく楽しかった」とコメントを寄せている。また、誰もが知っている“しずかちゃん”を演じるのに相当なプレッシャーだったという水川さんは「今回私が演じる30 歳のしずかちゃんは成長して大人になっているので、子どものころとは違うしずかちゃんの一面が見せられればいいなと思って、現場で監督と相談しながらしゃべり方やニュアンスを決めました」と撮影のエピソードを明かした。
CM「のび太のバーベキュー」編は18日から全国で放送。(毎日新聞デジタル)
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