今年で10年目を迎える「打ち水」のイベント「打ち水大作戦2012」の開幕式が22日、浅草寺(東京都台東区)で開かれた。この日はあいにくの曇り空で開始前の気温は23.9度と涼しかったが、休日の観光名所ということから、外国人観光客や親子連れ、カップルなど多くの人が五重塔前での打ち水に参加。“江戸古来の庶民の知恵”とも言われる日本の伝統文化に、外国人観光客も興味津々の様子で共に水をまいた。
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「打ち水大作戦」は、同じ時間に打ち水をして夏の暑い日の気温を2度下げようと03年にスタートした市民運動。今年は7月22日(大暑)~8月23日(処暑)を「打ち水期間」と設定し、各会場で打ち水の実施を呼びかける。10年目を迎える今回は、「打ち水で虹を作ろう」をテーマに、広尾地区、丸の内地区、秋葉原地区などで順次行われる予定で、「雨水や一度使った“二次”利用水を集めて大きな“虹”を作ろう」と呼びかけている。
開幕式には、広尾地区を担当する聖心女子大の市東沙耶さん、秋葉原地区で「うち水っ娘大集合!」を行う胡桃咲姫さんらも参加して水をまいた。また、会場には二次利用水と木製のおけが用意され、親子や女性グループらが打ち水を楽しむ様子や、写真撮影する観光客の姿が見られた。打ち水後は、関係者によって「打ち水音頭」の指導がなされ、参加者は手拍子しながら笑顔で合唱した。
「打ち水大作戦」隊長の真田武幸さんは、「今日は涼しいですが、暦の上では大暑。明日から暑くなるということなので、そのタイミングで打ち水の啓蒙(けいもう)ができてうれしい」とにっこり。浅草寺での打ち水は2回目となるが、「打ち水という文化を外国の方にも知っていただいて、誰でもできる夏の過ごし方を伝えられてよかった」と笑顔で語った。(毎日新聞デジタル)
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