注目の新譜:坂本龍一「THREE」 ピアノと弦のトリオ編成で披露するエレガントなセルフカバー集

坂本龍一さんのニューアルバム「THREE」のジャケット
1 / 1
坂本龍一さんのニューアルバム「THREE」のジャケット

 坂本龍一さんのニューアルバム「THREE」(commmons)が17日に発売された。

ウナギノボリ

 ピアノ、チェロ、バイオリンのトリオで、坂本さんの自作曲をセルフカバーした96年のアルバム「1996」の姉妹作といえそうな今作。同じトリオ編成で、坂本さんがこれまでに発表してきた楽曲を改めてアレンジしている。ピアノを弾くのはもちろん本人。チェロは「1996」にも参加していたブラジル音楽界の巨匠ジャケス・モレレンバウムさん。そしてバイオリンはオーディションで選ばれたジュディ・カンさん。3人は11年秋に欧州でのコンサートツアーを行った後、ポルトガルでこのアルバムを録音。「Merry Christmas Mr. Lawrence」など、長い間愛されてきたおなじみの曲から、昨年発表の新しい曲まで、幅広い年代から選ばれた楽曲が、静謐(せいひつ)なエレガンスに満ちたクラシカルな意匠でよみがえっている。

 収録曲のうち5曲は「1996」にも収録されていた楽曲。「1996」から「THREE」までの16年間の時間が、楽曲の解釈にどのような影響を与えたのか、聴き比べてみても面白いだろう。「THREE」は13曲入りで3500円。(毎日新聞デジタル)

アイドル 最新記事