酒井法子：復帰会見詳報３止「みなさまありがちゅー、今日という日を迎えられて、マンモスうれぴーです」

　09年に覚せい剤取締法違反の罪で有罪判決を受けていた女優の酒井法子さんが、執行猶予期間が明けた24日、東京都内で主演舞台「碧空の狂詩曲～お市の方外伝～」の制作会見後に復帰会見を開いた。詳細は以下の通り。（毎日新聞デジタル）　

ウナギノボリ

インタビュー：筧美和子　30歳、原点のグラビアに立ち返った

Ｑ：覚醒剤に手を出したのは、誰のせいでもなく、自分の選択だといってましたが？

酒井：（口をゆがませ、考えながら）もう本当にただ……、自分自身が甘く考えてばかだったとしかいいようがありません。

Ｑ：誘惑があった？

酒井：（少しうつむき）うん、そこにそういうものが現れてしまった。

Ｑ：復帰しない選択は？

酒井：事件当初はあたし自身本当に今日こういうふうな時間が訪れるとは思っていなかった。生きていくことに一生懸命だった。

Ｑ：引退も考えたということ？

酒井：はい。本当に私は皆さんに対し感謝の気持ちでいっぱいです。23日に3年という月日、一区切りがつき、この場に今日座らせていただいた。みなさま方の温かい愛。前を向いて歩いていきなさい、そういうことが今日この場につながっていると思う。

Ｑ：禁断症状は？

酒井：ありません。

Ｑ：一番つらい思いをしたのは息子さんだと思うが？

酒井：うーん……（考えながら）、まだまだ、これから先、一生かけてつぐなっていかないといけないと思うので、お母さんがんばってるんだなという背中を見せていけるように、一生懸命生きていくことが……大切だと思います。

Ｑ：何を失ったか？

酒井：失ってしまったものは、本当にたくさんあると思います。そういった部分ではみなさまにご迷惑をおかけしてしまった。私の見えないところで、嫌な気持ちをさせてしまったり迷惑をかけてしまった。私が生きていくうえでつぐなっていかないといけないと思う

Ｑ：得たものは？

酒井：どん底のなかでも見捨てることなく、手を差し伸べてくださった方がいたことを決して忘れることなく、表現者として生きていく場を与えていただけるのであれば、恩返しできる場として、がんばっていきたい。

Ｑ：タトゥーを消した理由は？

酒井：あるべきではないと思います。

Ｑ：ノリピー語で今の気持ちをいうと？

酒井：うふふ（照れながら）いいんですか？　言って？　いい大人なので何をいってるんだという感じですが、みなさまありがちゅー、今日という日を迎えられて、マンモスうれぴーです。

Ｑ：収入はゼロですよね？　その間は？

酒井：蓄えのなかで生活していました。

Ｑ：（前所属事務所）サンミュージックの相沢さんとは？

「オフィスニグンニイバ」廣瀬洋二郎社長：話し合いはすんでます。金銭面も迷惑をかけた部分、サンミュージックが損害を受けた部分を返していくということです。

Ｑ：社長とはあった？

酒井：相沢さんは、デビュー当時からお父さんのようにそばにいてくれて、私自身傷つけてしまいましたが。いつもがんばれよってどんなときも笑顔でいってくださる方です。

Ｑ：今後の仕事は？

廣瀬：この舞台を成功させることが彼女の務め、本格的なお話はいただいていますがまだ動いていません。

Ｑ：支援してきた建設会社社長が亡くなったが？

酒井：私のデビュー当時から可愛がってくださっていた。いいときも悪いときも私の中では父親のような甘えさせていただき、亡くなってしまって心に大きな穴が開いてしまったような気持ちです。いつも法子がんばれよと、前を向いて歩いていけよといってくれていた方なので、本当なら今日も舞台も見ていただき、よかったねって言ってもらえたと思う。きっと空の上から見守ってくれていると思う。

Ｑ：覚醒剤禁止の活動は？

酒井：私自身できることがあれば参加したいと思う。まず環境と本人の意志の強さを持つことが大事だと思う。そういった危険な場所には近づかない。その方を支える方がいるというのが大事だと思う。

Ｑ：子供が学校で苦しい思いをしたことは？

酒井：私が知っている限りではありません！

Ｑ：支えてもらった方とは？

　一言では言えないくらいたくさんの方が支えてくださって、感謝している。やはり子供の笑顔。共に泣いて笑ってくれたお友達、復帰を支えてくれたスタッフ、見えないところで愛をくれたファンの方々です。

Ｑ：ノリピーって応援してくれるファンにはどう伝えたい？

酒井：これから歩んでいく姿をみていてください。本当にしっかり歩いていきたいと思う。少しでも多く恩返しできるようにしたい。

Ｑ：大学は？

酒井：大学に入れていただいたのは3年前、家で学習をしてきました。現在も在学はしている。

Ｑ：現在の自分の職業は？

酒井：職業？……女優業をさせていただいています。

Ｑ：一生続けますか？

酒井：させていただけるのであれば本当に好きなお仕事なので、させていただきたい。

Ｑ：台湾からのメディアもきているが、海外へのメッセージは？

酒井：たくさんの励ましをいただいて、デビューしてから変わらぬ支援をいただき感謝しています。今は舞台を全身全霊でがんばらせていただきたいと思っています。

Ｑ：一番聞かれたくなかった質問は？

酒井：厳しいことをいろいろ受けるかもしれないと覚悟していた。私のためにこうして時間を取ってくださり、お集まりくださったことに、感謝の気持ちです。

Ｑ：ファンの方にお待たせしたという感じ？

酒井：お待たせしましたといっていいのか……。この場にいさせてくれてありがとうございます。

Ｑ：現在の事務所になった経緯は？

廣瀬：（建設会社の）社長が亡くなられたとき、一生懸命答えている姿を見て、十何年間一緒にやってましたから、相沢社長にお話ししたところ、それは頼むと。１６～１７年ぶりに（酒井に）会ったとき、信じてください、私は二度とやりませんと言った目が真剣だったので……。