MD松尾のヒット解析:「龍が如く5」がV2 「ワンピース」が首位か

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

ウナギノボリ

 絶好調の「龍が如く5」(PS3、セガ)が「とびだせ どうぶつの森」(3DS、任天堂)を小差でかわしました。シリーズのファンは発売週に購入していると考えられ、2週目の今週まで伸びているのは「クロヒョウ」などで付いた新しいファンの購買が多かったということでしょう。「とびだせ どうぶつの森」は、在庫があるだけ売れるという状況が続いています。個人的には9位の「三國志12」(PS3、コーエーテクモゲームス)にも注目。社会人のユーザーが多いシリーズで、まさに深夜営業も行うTSUTAYA向けのタイトル。今回はしっかりと在庫も確保できており、息の長い販売も期待できそうです。

 ◇今週の動き

 トップは「ワンピース ROMANCE DAWN 冒険の夜明け」(PSP、バンダイナムコゲームス)でしょう。物語の最初から名シーンを追体験できる初のRPGということに加え、現在大ヒットしている劇場版アニメの効果も期待できそう。公開日に放送されたテレビスペシャルが、ゲームと同じく物語の序盤を舞台にしていたことも追い風になるのでは。2位は「真・北斗無双」(PS3、コーエーテクモゲームス)か。前作に比べてかなり遊びやすくなっているのが特徴で、タイトルに「2」ではなく「真」と付けたことでも分かるように、改めて最初から物語の完結まで新システムで遊べるのは好材料でしょう。3位には「とびだせ どうぶつの森」が入りそうです。

 ◇ランキングは次の通り。(10~16日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 龍が如く5(PS3)

2位 とびだせ どうぶつの森(3DS)

3位 イナズマイレブンGO2 クロノ・ストーン ライメイ(3DS)

4位 イナズマイレブンGO2 クロノ・ストーン ネップウ(3DS)

5位 ペーパーマリオ スーパーシール(3DS)

6位 New スーパーマリオブラザーズ U(WiiU)

7位 太鼓の達人Wii 超ごうか版(Wii)

8位 トリコ グルメモンスターズ!(3DS)

9位 三國志12(PS3)

10位 ニンテンドーランド(WiiU)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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