爆笑問題:AKB48のネタ多く「世の中平和……」

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 コンビ結成25周年を迎えたお笑いコンビ「爆笑問題」が、12~13年前半を総括した1時間以上の漫才をノーカットで収録したDVD「2013年度版 漫才 爆笑問題のツーショット」を発売した。ライブ形式で観客を前に行われた漫才をノーカットで収録したDVDで、田中裕二さんは「毎年やっているけれど、(昨年)12月にのどの手術をしたりで、時期がちょっとずれちゃった。ネタは多めにやりました」、太田光さんは「汗だくだった。“汗DVD”って言われちゃう。楽しかったですね~」と振り返っている。(毎日新聞デジタル)

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 「ツーショット」シリーズは毎年、その年の芸能、政治や経済、スポーツまで幅広く網羅した1時間以上の漫才を編集せずに収録。今年は元オセロの中島知子さんや、田中さんとの交際が報じられたタレントの山口もえさんの名前も挙がっている。準備は収録の1カ月半くらい前から始めたといい、田中さんは「流行や風潮も含めてネタ出しをして、面白いものから採用していく」と内容のバランスは取っていない様子。自身の交際報道を採用した点について「太田のアイデア。必ず入れなきゃいけないわけではないけれど面白ければ入れる」と語った。

 今年、特に目立ったのはアイドルグループ「AKB48」に関するネタで、太田さんは「我々はとにかく世の中の流れにくっついて、はやりものをネタにしてるから当然反映される。本当に世の中次第なんですよ」と説明。「全体的に今回は芸能が多いと思う。(11年に)東日本大震災があって、バラエティーも自粛したりした。でも2年たって、AKBがテレビの話題のメーンになった。我々の漫才にAKBのネタが多いってことは、世の中が平和ってことかも」と分析した。

 テレビのレギュラー番組を多数抱え、旬のタレントや著名人に会う機会も多い2人。田中さんは「今でしょ!」というフレーズが人気の予備校講師・林修さんについて「同い年ですごくいい人。競馬の話とかよくします」と明かし、ブレーク中のお笑いタレント、キンタロー。さんについても「ブレークする直前から一緒に仕事していまして、ネタ見た時にこれは面白いと思ってた。まあ、ここまでブレークするとはさすがに思わないですけれど」と笑った。

 また今気になるのは“史上最速の市民ランナー”と話題の川内優輝選手(埼玉県庁)といい、「狙っていないんだろうけれど、ものすごくマラソンオタク。夢中になっちゃう人なんでしょう。直接会いたい」と興味津々。太田さんは「次のブレークは誰だろうな。……ももクロとか?」とボケつつ、「政治がそろそろ元気になって、(今後のネタの)メーンになってくるのかなという気配がしてる。それはそれで面白いな」と語った。

 結成から25年を経たコンビの変化については「ずっと漫才を作り続けていて変わらない」と口をそろえる。一方で田中さんは「最初の頃は右も左も分からなかったし、2人ともネタだけだった。でも徐々に自分が出せるようになったことかな」といい、太田さんも「昔は心を閉ざしてた!」とうなずいた。さらに太田さんは「最初の方がこだわりというか、こうじゃなきゃいけないとか、それが自分に関してあったけれど、作る時間は短くなった」「昔は何回か試して、これがしっくりくるという言い方を見つけるのに時間がかかったけれど、今はそれが1回で言える。成長、だと思う!」などと自画自賛して、田中さんをあきれさせていた。

<プロフィル>

 ばくしょうもんだい。88年に結成。田中裕二さん(65年1月10日生まれ、東京都出身のB型)、太田光さん(65年5月13日生まれ、埼玉県出身のO型)のお笑いコンビ。タイタン所属。政治から芸能界までさまざまな社会現象を斬る漫才スタイルで、幅広い年齢層に支持されている。テレビやラジオのレギュラー番組に多数出演するほか、雑誌の連載を担当するなどマルチに活躍。所属事務所のお笑いライブにも出演し、新ネタを披露し続けている。22日に発売したDVD「2013年度版 漫才 爆笑問題のツーショット」は、芸能のほか、体罰問題、アベノミクス、シェアハウスなどをネタに漫才を披露している。

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