ホテルローヤル:直木賞効果で20万部増刷 桜木紫乃さんの受賞作に注文殺到

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 17日に発表された第149回直木三十五賞(直木賞)受賞作である桜木紫乃さんの小説「ホテルローヤル」の累計発行部数が21万部を突破したことが23日、明らかになった。発行元の集英社によると、1月の発売以降、同賞受賞前まで約1万3500万部だったが、受賞後全国から注文が殺到し、10万部ずつ2回重版し、23日の段階で累計約21万3500部を出荷。わずか1週間での20万部の増刷に、同社広報担当者は「反響の大きさの表れ」と喜んでいる。

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 桜木さんは、1965年生まれ。北海道出身。2002年「雪虫」で第82回オール読物新人賞を受賞。12年には、「LOVE LESS」が第146回直木賞候補となった。今回の受賞作「ホテルローヤル」は、湿原を背に建つ北国のラブホテルを舞台に、男女のさまざまなドラマが展開する連作集。

 先日の受賞会見では、桜木さんが、大ファンというビジュアル系エアバンド「ゴールデンボンバー」のボーカル・鬼龍院翔さんが着る模型メーカー「タミヤ」のTシャツを着て登場したことも話題となった。(毎日新聞デジタル)

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