ペナルティ・ヒデ:小説家デビューのきっかけは嵐・二宮 相方・ワッキーは舌打ち

本名の「中川秀樹」名義で小説家デビューを果たしたお笑いコンビ「ペナルティ」のヒデさん
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本名の「中川秀樹」名義で小説家デビューを果たしたお笑いコンビ「ペナルティ」のヒデさん

 本名の「中川秀樹」名義で小説家デビューを果たしたお笑いコンビ「ペナルティ」のヒデさんが2日、長編小説「四季折々 アタシと志木の物語」(竹書房)の発売記念イベントを東京都内で開催。20代のころから本が好きで書いてみたいと思っていたというヒデさんは、「4年前に『嵐』の二宮(和也)君に『やってみたら』と背中を押されて……」と執筆の経緯を説明。相方のワッキーさんには、出版が決まるまで黙っていたといい、「初めて言ったときは軽く舌打ちしてましたけど、今じゃ一番応援してくれてます」と感謝の言葉を口にした。

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 原稿用紙900枚超という長編で、4年前から時間を見つけては全編スマートフォンと携帯電話で執筆した。「1日8時間くらい(スマホを)いじってたんじゃないですかね。腱鞘(けんしょう)炎に悩まされ始めました」と苦笑いしつつ、「本屋さんで見たときは、感動しましたね」としみじみ。執筆を後押しした二宮さんにも出版を報告したといい、「『読んでみたい』と言ってくれてます。忙しいから読まないでしょうけどね」と照れ笑いした。

 すでに新たな作品の執筆も終えているといい、「まったく違うストーリーで、そっちは2カ月でできた。そっちも竹書房さんで出していただけたらなと」と色気を見せ、「もう作家先生? 芸人は?」と質問されると、「やりますよ! ワッキーと頑張ります。まあ、でも、8割作家活動に力を入れたい」と笑わせた。さらに、「本当に一人でも多くの方に読んで共感してもらって、夢のまた夢ですが、何とか賞とかもらえたら」と思いをはせ、「4年間本当に真剣に書いた作品。一人でも多くの方に読んでほしい」と呼びかけていた。

 「四季折々 アタシと志木の物語」は、ヒデさんが構想4年、執筆4年をかけて完成させた上下巻の大作。主人公の「アタシ」こと松本恭子が、志木護という社長と2人だけの「四季」という会社で、高齢の依頼者の「ある願い」をかなえる業務にあたる中で、日本の四季の移ろいとともに、四者四様の人生の物語を目の当たりにしながら成長していく姿を描く「大人のファンタジー」。上巻が1260円、下巻が1575円で発売中。(毎日新聞デジタル)

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