田中圭:PSVita購入し役作り 主演ドラマ「ノーコン・キッド」とゲームへの思い

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 俳優の田中圭さんが放送中の「ノーコン・キッド~ぼくらのゲーム史~」(テレビ東京系)で連ドラ単独初主演を務めている。ドラマのテーマはゲームで、「ゼビウス」「パックマン」「バーチャファイター2」など数々の名作が登場し、田中さんは「『ゼビウス』はこんな面白いものがあるのか!となりました。撮影の合間にやっていて、どんどんうまくなりました」と楽しんでいる様子。もともと“ゲーマー”ではないが、役作りのため、PSVitaを購入して撮影に臨んだという田中さんに、ドラマやゲームへの思いを聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 ◇15歳と45歳の演じ分けのキモはテンション

 「ノーコン・キッド」は、渡辺礼治(田中さん)が親友の木戸明信(浜野謙太さん)やあこがれの女性・高野文美(波瑠さん)とともにゲームの日々を過ごした青春を描くドラマで、タイトルの「ノーコン」とは、コンテニューなし(ノーコンティニュー)でゲームをクリアするという意味。アニメ「カウボーイビバップ」「交響詩篇エウレカセブン」などで知られる佐藤大さんが原案とシリーズ構成を手がけている。

 NHK連続テレビ小説「おひさま」やフジテレビの“月9”「私が恋愛できない理由」など数々のドラマに出演してきた田中さんだが、意外にも連ドラの単独主演は初めて。田中さんは、主演が決まった際は「特に意識はなく、プレッシャーはなかった」というが、現場に入ると「今までと同じじゃないと感じた」と戸惑うところがあったという。しかし「スタッフが温かかったのに助けられました」と話し、周囲の協力を得て、“座長”を務めている。

 ドラマは、礼治の実家のゲームセンターを舞台に、1983~2013年の30年間が描かれている。田中さんは15~45歳の礼治を演じており「大変でした。自分が45歳になったらと想像して、45歳ではテンションが低くなり、15歳は中身がないけどハイテンション……。テンションの差を考えました」と苦労が多かったという。

 ◇「海賊無双」にドハマリ

 礼治は実家がゲームセンターではあるが、最初はゲームには興味がなかったが、木戸や高野との出会いをきっかけに、ゲームにのめり込んでいく。田中さん自身も子どものころ、ゲームセンターは思い出の場所だったようで「小学生のときは、ゲームセンターのおっちゃんが一番の友達だった。『ザ・キング・オブ・ファイターズ』『ストリートファイター2』『メタルスラッグ』なんかをやっていましたね。その店はマージャンゲームが20円でプレーできたので、ルールも分からないのにやっていたり」と振り返る。また「撮影で使ったファミコンの『がんばれゴエモン』のカセットを見て、ハマッていたなあ……と思い出したりした」と懐かしむ。

 現在は「3DSやPS3が家にあって、友達と『ウイニングイレブン』『サカつく プロサッカークラブをつくろう!』をやったりする程度」と話すが、ゲームがテーマのドラマということもあり、撮影を前に、PSVitaと「ドラゴンズクラウン」「ワンピース 海賊無双2」を購入したという。PSVitaは撮影の合間にプレーすることもあるといい「ドハマリしました。『海賊無双』は、ほとんどストーリーでSランクになるくらいです。ほかの現場ではゲームはできませんよね」とすっかり夢中なようだ。

 ドラマはゲームを通して礼治と木戸の友情や成長を描いている。田中さんは見どころを「次々と登場するゲームから、時代の移り変わりが分かると思います。3人の成長する姿を見ていると応援したくなると思うので、コアなゲームネタもありますが、ゲームをあまり知らない人でも楽しめるはず。礼治は、ダメなヤツだけど、嫌いにならないように演じたので、ぜひ見てください」と話していた。

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