「リアル脱出ゲーム」を運営するSCRAP企画による史上初の“観客参加型映画”として話題を集めた“ナゾトキネマ”の後編「マダム・マーマレードの異常な謎~解答編~」が22日に公開された。「マダム・マーマレードの異常な謎」は、ヒントを頼りに制限時間内に謎を解き部屋から脱出するというリアル脱出ゲームを、「出題編」と「解答編」の2本に分けて映画化。今作では10月に公開された「出題編」で提示された謎がいよいよすべて解明される。川口春奈さんふんする“この世で唯一、解けない謎がない女”マダム・マーマレードが明かす謎解きに注目が集まる。
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10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
30年前に死去した映画界の巨匠・藤堂俊之介(若松武史さん)が死の間際に家族に残した謎を、藤堂の妻・良枝(井口恭子さん)から依頼されたマダム・マーマレード。謎を解明しながらも多くを語らなかったマーマレードが、ついに長年解き明かされなかった謎について話し始める。「つむじ風」「鏡」「やまわろわ」という3本の短編映画の中に隠された秘密とは……という展開。
観客が映画世界に参加して謎解きをする今の試みは、見事なまでに探求心や冒険心といった胸のときめきを与えてくれた。謎解きに参加し正解すると、先着順ながら「解答編」のエンドロールに名前がクレジットされるという、ありそうでなかった独特の手法も観客の心をくすぐった。「出題編」で提示された謎の解答は意外すぎる着地点を迎えるが、正解を知り、短編映画の内容を振り返れば、劇中に隠された暗号だけでなく、短編映画そのものにもヒントがあったのかもしれないと分かる。正解を聞いたときの観客の心情を察すると、なんともいえない味わい深さがある。相変わらずマーマレードとバルサミコ(高畑淳子さん)のからみが絶妙で、思わず笑みがこぼれる。個人的には謎解きに正解できなかったことが悔やまれる。今後も参加型作品に期待したい。TOHOシネマズ六本木ヒルズ(東京都港区)ほか全国で公開中。(遠藤政樹/毎日新聞デジタル)
<プロフィル>
えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もOKと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。
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