MD松尾のヒット解析：「牧場物語」が期待以上の大ヒット　「影牢」は品薄

　TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー（MD）の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

ウナギノボリ

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　「牧場物語 つながる新天地」（3DS、マーベラスAQL）が期待を大幅に上回るヒットを記録。予約数に続いてTSUTAYAではシリーズ歴代ナンバーワンの販売数を達成しました。前作のファンを中心に20代の女性ユーザーの支持が強く、ユーザー層の拡大も期待したいところ。「カセキホリダー ムゲンギア」（同、任天堂）はテレビCMのおかげもあって週末に大きく伸びました。

　予想以上の売れ行きで品薄だったのは「影牢～ダークサイド プリンセス～」（PS3・Vita、コーエーテクモゲームス）。特にVita版は欠品してしまうほどの盛り上がり。シリーズとしては久々の新作ですが、PS3版を買ったのはシリーズのファンとみられる20～30代が多かったのに対し、Vita版はもう少し年齢層が低く、新規ユーザーも多かったのではないでしょうか。

　◇今週の動き

　トップは「ソウルサクリファイス デルタ」（Vita、SCE）と予想。前作は値下げしたばかりのVitaの普及に大きく貢献したタイトルで、今回は、「ゴッドイーター2」（バンダイナムコゲームス）などから入ってきた新しいユーザーの心もつかんでくれそう。続くのは「牧場物語 つながる新天地」でしょうが、3位以下は混戦模様になりそうです。

　◇ランキングは次の通り。（2月24日～3月2日・TSUTAYA調べ・限定版含む）

1位　牧場物語 つながる新天地（3DS）

2位　龍が如く 維新！（PS3）

3位　ドラゴンクエストモンスターズ2 イルとルカの不思議なふしぎな鍵（3DS）

4位　カセキホリダー ムゲンギア（3DS）

5位　妖怪ウォッチ（3DS）

6位　龍が如く 維新！（PS4）

7位　影牢～ダークサイド プリンセス～（PS3）

8位　影牢～ダークサイド プリンセス～（Vita）

9位　ヴァルハラナイツ3　GOLD（Vita）

10位　バトルフィールド4（PS4）

　◇プロフィル

　松尾武人（まつお・たけと）　TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ　リーダー

　「GAME　TSUTAYA」加盟約550店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。