MD松尾のヒット解析:増税前の駆け込みでハード好調

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

ウナギノボリ

 消費税増税前の駆け込み需要ということで、PS4本体をはじめとしたハード部門の売り上げが好調でした。ソフト部門では「初音ミク−Project DIVA− F 2nd」(PS3・Vita、セガ)のVita版が期待通りトップでした。ただ想定よりVita版に“寄った”印象がありますね。2位は「マリオパーティ アイランドツアー」(3DS、任天堂)。春休みということでよく売れました。

 ◇今週の動き

 新学期を前に1年で最もゲームが売れない時期に入ってきました。今年は消費税増税直後ということでかなり厳しいのでは。トップは「マリオパーティ アイランドツアー」と予想。春休み後半ということでキッズ層の購買に期待したいところです。2位は新作の「ジャストダンス WiiU」(WiiU、任天堂)と予想。AKB48が出演しているCMの放送が始まってから予約がぐんと増えました。3位は「妖怪ウォッチ」(3DS、任天堂)あたりでしょう。

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 ◇ランキングは次の通り。(3月24~30日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 初音ミク−Project DIVA− F 2nd(Vita)

2位 マリオパーティ アイランドツアー(3DS)

3位 初音ミク−Project DIVA− F 2nd(PS3)

4位 戦国無双4(PS3)

5位 メタルギアソリッド5 グラウンド・ゼロズ(PS3)

6位 妖怪ウォッチ(3DS)

7位 ジェイスターズ ビクトリーバーサス(PS3)

8位 ジェイスターズ ビクトリーバーサス(Vita)

9位 プロ野球スピリッツ2014(PS3)

10位 戦国無双4(Vita)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約550店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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