歌手の小林幸子さんが17日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催中の日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット(コミケ)86」に初めて参加。小林さんは、ブースに立ってミニアルバムCD「さちさちにしてあげる♪」を販売すると行列ができ、スタートから約2時間40分で約1500枚のCDが完売した。小林さんは初体験となったコミケについて「暑さも人の気持ちの熱さも予想以上です。すごいとしかいいようがない!」と想像以上の熱気に驚いていた。
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完売後も1000人以上のファンが列を作っていたこともあり、小林さんがCDが買えなかったファン一人一人に握手しながら「ありがとう」と声をかけて謝罪する一幕も。小林さんは、コミケに参加したきっかけについて「ニコニコ動画で“歌ってみた”をやった際、コミケの話を聞いた。どうすれば参加できるのか、聞き回った」とコメント。コミケに参加した感想を「物作りをしている人の熱意を感じた。自分で作ったものを直接(ファンに)届けるというのは、物作りの原点なのかもしれませんね。(CDを買ったファンは)みんな『ありがとうございます』と丁寧にお辞儀をしてくれたり、とても律儀なんです。皆さん、コミケを愛している気持ちも伝わった」と話していた。
小林さんは「5884組(コバヤシグミ)」としてサークル参加し、CDには「さちさちにしてあげる♪」「吉原ラメント」「千本桜」など「初音ミク」をはじめとする音声合成ソフト(ボーカロイド)で制作された楽曲のカバーが収録されている。“演歌の大御所”らしく初参加にもかかわらず、人気サークルが配置される“壁サークル”扱いで、混乱を避けるために、隣のブースに出展しているビートまりおさんのサークル「COOL&CREATE」と合同での参加となった。両サークルのCDを同時購入した参加者には先着で“ラスボス降臨”と大書された特製の紙袋も渡された。
コミケは、1975年に始まったマンガや小説・ゲーム・音楽などの同人誌の即売会で、現在は夏と冬の年2回開催されている。2013年夏は期間中約59万人、同年冬は同約52万人を集めている。コミケ86の最終日の17日は、約1万1500にもおよぶ創作系サークルなどが出展している。
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