ゲームショウ:人気の「モンハン4G」を体験 “旧友”の成長にびっくり

来場者が長蛇の列を作った「モンスターハンター4G」の体験ブース
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来場者が長蛇の列を作った「モンスターハンター4G」の体験ブース

 幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催中の最新ゲームの祭典「東京ゲームショウ」が20日から一般公開される。毎回試遊に長蛇の列ができ、今年も一番人気と目されているのが「モンスターハンター」シリーズ(カプコン)のニンテンドー3DS向け最新作「モンスターハンター4G」(10月11日発売)だ。さっそくカプコンブースで一足先に体験してみた。

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 「モンスターハンター」シリーズは、プレーヤーがハンターとなってモンスターを倒していくハンティングアクションゲームの人気シリーズ。昨年9月に発売された前作「4」は、発売から2カ月半で400万本を出荷する大ヒットを記録した。

 「4」は地形の高低差を生かした立体的なアクションを新たに追加し、シリーズになれたファンの心をつかんだ。「4」の強化版にあたる今回の「4G」は、より強いモンスターを相手にする「G級クエスト」が追加されたほか、金色に輝くうろこを持つ「セルレギオス」をはじめとした新モンスターも登場する。

 一方、これまで同シリーズを全部遊んできた記者にとって一番うれしかったのが、以前の作品で登場しながら“世代交代”の波に押し出されて登場しなくなった懐かしいモンスターたちの復活だった。今回のゲームショウで遊べるバージョンでもかつて幾度となく戦ってきた「ダイミョウザザミ(ザザミ)」を討伐するミッションが用意されている。

 「ダイミョウザザミ」は他のモンスターの頭骨をかぶったヤドカリのようなモンスターで、PS2の「モンスターハンター2(ドス)」で初登場した。トリッキーな動きで初心者を悩ませる一方、長所と短所がはっきりしているので、ゲームに慣れてくると簡単に倒せるようになる。倒したザザミの素材で作る防具は防御力が高いこともあり、さまざまな面で初心者の友となっている。

 さっそくダイミョウザザミに有利とされる打撃武器のハンマーをひっさげてクエストスタート。「Newニンテンドー3DS」の初体験ともなったが、視点変更に使うCスティックも使いやすいようだ。

 先へ進むと「2」の序盤で散々苦しめられた小型モンスターで、今回復活した「ヤオザミ」が登場。ザザミを小さくしたようなモンスターで、子供のころのいじめっ子に久々に会ったような錯覚に陥ったので、無視して先へ進む。

 PSP版の「モンスターハンターポータブル2ndG」以来、6年ぶりに会ったダイミョウザザミは、当時と変わらないようにみえた。どこかマイペースなイメージさえ抱かせるスローモーな動きに、ハンマーの攻撃でストレスなくダメージを与えられるところまで、“旧友”は変わらぬ態度で接してくれているようだった。

 「4」で追加されたジャンプからの乗り攻撃にも成功してみたりと、ほぼワンサイドゲームの様相を呈してきたのだが、ここでザザミが思わぬ反撃を開始した。

 ザザミは口から水を噴射して攻撃することがあるが、ザザミの正面から横に動いてしまえば無防備なサイドに反撃を加えることができていた。ところが、今回復活したザザミは、口から水を噴射したままこちらを追いかけてくる。打撃武器のハンマーはザザミには強い半面、ガードすることができないので回避に専念するしかないが、動きが分からないのでどこに逃げればいいのか分からない。あえなく水のジェット噴射を食らってしまった。さらに6年前にはなかった状態異常のオマケつきだ……。

 怒り心頭に達した“旧友”の攻撃は絶え間なく、何度もダメージを食らってしまった。もしこれが「G級」のモンスターだったら何度もダウンしていただろう。最終的には何とか倒せたものの、長い年月を経て思わぬ成長を遂げたザザミは、まるで高校に入ったら急激に背が伸びてまあまあのイケメンになったクラスメートのようだった。かつて“お客さん”にしていたザザミですらこの変貌ぶり。この様子だと、苛烈な攻撃で戦う前からちょっとブルーになってしまっていたディアブロス亜種をはじめとした他の“旧友”たちはどんな成長を遂げているのだろうか。「男子三日会わざれば刮目して見よ」という言葉を胸に10月11日の発売を待ちたい。

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