ウミガメが海の中で繰り広げる冒険を描いたベルギーの劇場版アニメ「サミーとシェリー 七つの海の大冒険」(ベン・スタッセン監督)が4日に公開される。映画は、生まれたばかりのウミガメのサミーが、離れ離れになってしまったシェリーとの再会を夢見て大海原を旅する姿を描いている。ウミガメが旅を通して体験するさまざまな出会いや友情、リアリティーあふれる海中の映像は必見だ。
ウナギノボリ
10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
誕生したばかりのウミガメのサミーは、砂浜から海へと懸命に向かうも、待ち受けていたカモメの集団に襲撃されてしまう。サミーは逃げ惑う中で美しいメスガメのシェリーと出会い、助け合いながら逃げるが、シェリーと離れ離れになってしまう。海へ逃げ込んだサミーは、親友となるオサガメのレイ、人生経験豊富でおせっかいな青ウミガメのベラ、皮肉屋の猫のフラッフィーらと出会い、助けられながらシェリーと再会すべく壮大な旅へと出発する……という展開。
3Dアニメのパイオニアと評されるスタッセン監督が最新技術を駆使して製作しただけあり、色彩豊かに描かれる海中の映像は圧倒的なリアルさと美しさで度肝を抜く。主人公のサミーはじめキャラクターたちはキュートで、日本語吹き替え版のシェリー役で声優に初挑戦したタレントの鈴木あきえさんの声もイメージにぴったり。とても初めてとは思えないほどだ。キャラクターの可愛らしさや映像美に加え、自然環境を守る大切さも描かれており、家族で見に行けばじっくりと話し合ういい機会になるかもしれない。とはいえそれほど堅く考えず、ラブや友情などが詰まった作品だけに、サミーに感情移入しながらともに成長を楽しみたい。日本語吹き替え版でベラ役を演じる映画コメンテーターのLiLiCoさんにも注目。ユナイテッド・シネマ豊洲(東京都江東区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)
<プロフィル>
えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。
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