話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、賀東招二さんのライトノベルが原作の「甘城ブリリアントパーク」です。TBSの中山佳久プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。
ウナギノボリ
10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
−−作品の概要と魅力は?
運動神経抜群、成績優秀な高校生・可児江西也(かにえ・せいや)は、謎の美少女転校生・千斗(せんと)いすずに連れて来られた閉園寸前の遊園地・甘城ブリリアントパークで、パークの再生を依頼されます。パークで働くマスコットたちの中に人は入っていないことや3カ月で25万人の客を呼ばないと、マスコットたちも消滅してしまうことを告げられる西也。どのようにパークの再生を行うのか西也の挑戦が始まります。
パークの個性あふれるキャラクターたち、そして、千斗いすずをはじめとする可愛い女の子たちが登場し、目標に向かって西也と(一緒に?)戦っていく雄姿をぜひご覧ください。
−−アニメにするときに心がけたことは?
賀東先生の面白くて魅力あるテイストを原作ファンだけでなく、アニメファンやアニメはあまり見ないけどテーマパーク好きだという人たちをはじめ、できるだけ多くの皆さんに楽しんでもらえるような作品作りをしようと、作品に入る前に武本(康弘)監督の提案で、目標を明確にして、スタッフ全員でその意思を確認共有しました。スタッフが楽しんで作品を作っている感じが作品に表れていればうれしいです。
−−モッフルなど“ゆるキャラ”や女性キャラの可愛さも話題になっていますが、アニメにする際に気をつけたことは?
原作はライトノベルですから、ライトノベルではなかなか表現し難い部分を映像で伝えること、そしてその魅力を最大限に出すことですね。具体的には、モッフルたちの動きとか、女性キャラクターたちの可愛さも、アニメーションにしたことで、視覚的に理解しやすくなったり、魅力がより増したシーンとか、多々あると思うんです。脚本も原作者の賀東先生に監修していただきながら、ギャグ、アクション、シリアスなど盛りだくさんになったと思います。
−−作品を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったことは?
原作者の賀東先生と武本監督とのチームワークがとってもよくって、脚本の打ち合わせは、アイデアが出るとそのアイデアが独り歩きしてトンデモナイところまで行ってしまうので、かなり時間がかかりました。また、賀東先生は、知識も豊富でいろいろな映像もご覧になっていて、何時間でも話を聞きたいくらいの楽しい脚本の打ち合わせでした。
第4話の観覧車に乗っている西也を監視するティラミーのシーンとかは、賀東先生と武本監督らしさが出たシーンだと思いますね。
−−今後の見どころを教えてください。
甘城ブリリアントパークは西也が初めてパークにやって来た時より、徐々に改善されてきていると思います。でも、まだまだ問題山積って感じでしょうか。パークはどうなっていくのか。そして、いすずと西也との関係は? ラティファと西也は? これは私が一番気になっているのですが、モッフルと西也はどうなるのか?など、いろいろな視点で楽しんで見ていただければと思います。
−−ファンへ一言お願いします。
ここまでご覧いただいた皆さんは楽しんでいただけてますでしょうか。アニメのオープニングとエンディングの主題歌が現在発売中です。フルバージョンも、とても楽しい構成になっておりますので、そちらもぜひチェックしてみてください。
アニメ「甘城ブリリアントパーク」は、これからも皆さんに楽しんでいただけるように、スタッフ一同頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。
TBSテレビ プロデューサー 中山佳久
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