今週シネマ:21、22日公開の映画「日々ロック」「インターステラ−」「想いのこし」…

「日々ロック」のワンシーン (c)2014「日々ロック」製作委員会 (c)榎屋克優/集英社
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「日々ロック」のワンシーン (c)2014「日々ロック」製作委員会 (c)榎屋克優/集英社

 今週末に公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。22日公開の「日々ロック」(入江悠監督)は「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載中の榎屋克優さんの人気マンガが原作で、野村周平さんと二階堂ふみさんが共演した注目作。そのほか22日には、「ダラス・バイヤーズクラブ」で米アカデミー賞主演男優賞に輝いたマシュー・マコノヒーさん主演の「インターステラ−」(クリストファー・ノーラン監督)、岡田将生さんと広末涼子さんが共演する「想いのこし」(平川雄一朗監督)などが公開される。21日には、香港の人気俳優チャウ・シンチーさんの6年ぶりの監督作「西遊記~はじまりのはじまり~」(チャウ・シンチー監督)が公開された。

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 「日々ロック」は「SRサイタマノラッパー」で知られる入江悠監督がメガホンをとった話題作。売れないロックミュージシャンと凶暴なトップアイドルの交流を描いた物語で、ライブハウス界隈(かいわい)の熱気や売れないロッカーの苦悩などがリアルに描かれている。主人公の貧乏ロッカー役を演じる野村さんはもちろん、ライブハウスで暴れまくる二階堂さんの“ロック”な熱い演技にも注目したい。

 「インターステラ−」は新生バットマンシリーズを手掛けたクリストファー・ノーラン監督の最新作。元NASAのテストパイロットでエンジニアの主人公が居住可能な惑星を探すというミッションへの参加を請われ、前人未到の未開の地へ旅立つというストーリーで、ノーラン監督が実弟ジョナサン・ノーランさんと書き上げた脚本を映像化した。

 「想いのこし」は岡本貴也さんの小説「彼女との上手な別れ方」が原作で、金と女に目がないダメ男が、現世に未練を残した幽霊の最後の願いをかなえるため、ウエディング姿で結婚式をしたり、消防士としてヒーローになったり、男子高校生に熱い告白をしたりと奔走する……という内容。テーマは重めだが、随所にコメディータッチの演出が仕込まれており泣けるのに思わず笑ってしまう作品に仕上がっている。

 そのほか22日には、中村航さんの小説が原作で、“聖なる夜”に男女4人の片思いの恋に奇跡(ミラクル)が舞い降りる物語を描いた「MIRACLE デビクロくんの恋と魔法」(犬童一心監督)、諫山創さんの人気マンガが原作で、テレビアニメ1~13話を劇場版用に再編集した「劇場版『進撃の巨人』前編~紅蓮の弓矢~」(荒木哲郎監督)、幻の滝を見にいくツアーに参加した7人のおばあちゃんたちが山中で道に迷い悪戦苦闘する姿を描いた「滝を見にいく」(沖田修一監督)が、21日には中国で古くから伝わる「西遊記」を題材に、三蔵法師、沙悟浄、猪八戒、孫悟空の4人が出会うまでがオリジナルストーリーで描かれた「西遊記~はじまりのはじまり~」が公開されている。

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