国内最大級のアニメ展示会「AnimeJapan(アニメジャパン) 2015」が22日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で閉幕した。東京都の青少年健全育成条例改正をめぐり分裂した二つのアニメイベントが再合流して誕生したイベントで、2回目となる今回はファミリー層の獲得とビジネス面の強化を目指して展開したが、いずれも成果は上々といえそうだ。
ウナギノボリ
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アニメジャパンが特に力を入れたのは、子供の来場者の促進だ。小学生以下とその家族しか入れないファミリー層の限定エリアを、東京ビッグサイトの東館6ホールの半分のスペースに設けた。一般エリアの東館1~6ホールは来場者で混雑したが、ファミリーエリアはスペースに十分な余裕があり、子供たちが一息付ける状況で、「妖怪ウォッチ」のステージに子供たちが殺到するなど人気だった。
5歳の子供と来た横浜市の40代のパート女性は「去年も子供と来たけれど、人が多くて大変だった。今年は(子供向けのエリアがあり)安心して遊べるのでうれしい」と話すなど好評を得ていた。担当者は「子供の数も明らかに増えたし、初の試みとしては悪くないと思う」と話している。また、一般のエリアにもベビーカーを押す家族が目についた。出展社の大手アニメ会社社員は「家族連れもだが、小中学生の姿、海外の人も明らかに増えた」と振り返った。
また21、22日の一般公開に先立って20日に開催された関係社向けのビジネスデーでは、主催者企画として新設した窓口「アニメビジネスコンシェルジュ」が非常に好評だったといい、関係者は胸をなで下ろした。
「アニメビジネスコンシェルジュ」は、アニメ制作のロイヤリティー額についての質問や、アニメキャラクターと商品のコラボ企画の相談などに乗る窓口。2000年後半から、アニメの舞台となった地域にアニメファンが訪れる“聖地巡礼”現象が話題になっているが、その地域がアニメのビジネスに目を付けても「どこに話を持ち込んで良いか、窓口が分からない」と困惑するケースも珍しくなかった。中には地域が独自に話を進めた結果、公式作品から“支援”を得られないケースもあっただけに、窓口の設置が歓迎された。
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