花澤香菜:キャラクターの太い眉毛にご執心 「表現が素晴らしい!」

花澤香菜さん(左から3人目)らが登場した劇場版アニメ「屍者の帝国」の舞台あいさつ
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花澤香菜さん(左から3人目)らが登場した劇場版アニメ「屍者の帝国」の舞台あいさつ

 劇場版アニメ「屍者の帝国」(牧原亮太郎監督)の初日舞台あいさつが2日、お台場シネマメディアージュ(東京都港区)で開催され、花澤香菜さんら声優陣と牧原監督が登場した。花澤さんは同作に登場する日本人の将校・山澤静吾の太い眉毛が気になるようで「山澤さんの眉毛が気になります! あの眉毛の表現が素晴らしくて、くぎ付けでした」と話し、牧原監督は眉毛の表現について「趣味みたいなもんですね。日本人はあのようにあってほしい」と説明した。

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 同作は、2009年に34歳で亡くなったSF作家の伊藤計劃(けいかく)さんの小説が原作で、牧原監督はアニメに込めた思いを「伊藤さんが亡くなられた34歳。映画の製作も佳境の時、自分も34歳で、存在を大きく感じていた。意志を継げるだろうか?を考えながら作っていた。映画を見て、伊藤さんの存在、言葉が皆さんに残ってくれればうれしい」と語った。舞台あいさつには、ワトソン役の細谷佳正さんやフライデー役の村瀬歩さん、バーナビー役の楠大典さん、ニコライ役の山下大輝さん、アレクセイ役の三木眞一郎さんも登壇した。

 「屍者の帝国」は伊藤さんの残した30ページの草稿を基に芥川賞作家の円城塔(えんじょう・とう)さんが書き継いだ合作が原作。死体の蘇生術が一般化した19世紀末を舞台に、医学生のワトソンらが、ヴィクター・フランケンシュタインが最初に死体から作り上げたザ・ワンの秘密が記された「ヴィクターの手記」の行方を追って、明治維新後の日本、南北戦争後の米国などを旅する……というストーリー。

 「屍者の帝国」は、伊藤さんの作品をアニメ化するプロジェクト「Project Itoh」の第1弾で、続いて「ハーモニー」が11月13日に公開される。11月13日の公開を予定していた「虐殺器官」は、製作体制の見直しのため、公開の延期が発表されている。
 
 また、舞台あいさつ終了後、司会のニッポン放送の吉田尚記アナウンサーが「虐殺器官」の公開延期に関する情報を読み上げ、「個人的に福山雅治の結婚より驚いた」と話して会場の笑いを誘っていた。 

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