第88回アカデミー賞：「思い出のマーニー」受賞ならず　長編アニメは「インサイド・ヘッド」　

　世界最高峰の映画の祭典「第88回アカデミー賞授賞式」が29日（現地時間28日）、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開かれ、長編アニメーション映画部門はディズニー／ピクサーの劇場版アニメ「インサイド・ヘッド」（ピート・ドクター監督）が受賞した。同部門にノミネートされていたスタジオジブリの劇場版アニメ「思い出のマーニー」（米林宏昌監督）は、昨年の「かぐや姫の物語」（高畑勲監督）、一昨年の「風立ちぬ」（宮崎駿監督）と同様に受賞を逃した。

ウナギノボリ

解説：朝ドラ“メガネっ娘”の系譜　過去にもブレークした俳優が

　「インサイド・ヘッド」は、「ヨロコビ」「カナシミ」「イカリ」「ムカムカ」「ビビリ」といった11歳の少女の頭の中にある擬人化された感情たちが巻き起こす冒険ファンタジーで、「モンスターズ・インク」（2001年）、「カールじいさんの空飛ぶ家」（09年）のドクター監督が手掛けた。

　「思い出のマーニー」は、ジョーン・G・ロビンソンさんが1960年代に発表した英国児童文学が原作。海辺の村で過ごす少女・杏奈が、誰も住んでいないといわれている“湿っ地屋敷”で青い窓に閉じ込められた金髪の少女マーニーと出会い、2人はある秘密を分かち合う……というストーリー。14年7月19日に全国461スクリーンで公開され、興行収入は約35億3000万円を記録した。

　授賞式の模様はWOWOWプライムで「生中継！第88回アカデミー賞授賞式」と題して、生中継（同時通訳）されている。また同日午後9時から字幕版を放送し、3月5日午後8時にはダイジェスト版を放送予定。