アニメ「機動戦士ガンダム」のプラモデル「ガンプラ」好きで知られるお笑いコンビ「パンクブーブー」の佐藤哲夫さんが、ガンプラの作り手世界一を決めるコンテスト「ガンプラビルダーズワールドカップ(W杯)2016」(バンダイ主催)の日本大会で、15歳以上のオープンコースの2位に選ばれ、初入賞を果たした。東京都内で23日に行われた表彰式後、「びっくりしています」と驚きながらも、「世界チャンピオンになるまで続けていきたい!」と語る佐藤さんに、ガンプラへの思いを聞いた。
ウナギノボリ
解説:新たな“最高峰”を目指したガンプラ 45周年のこだわりとは
ガンプラW杯は、ガンプラの工作や塗装技術、アイデアなどを競う国際大会。11年から始まり、6回目となる今年は日本、中国、韓国、タイ、北米、イタリアなど13の国と地域で開催。佐藤さんは12月に行われる世界大会に出場する日本代表の最終候補25作品に選ばれ、2位に入賞した。
佐藤さんは14年から3年連続で最終候補に選ばれている常連で、今年は、のぞき穴が付いた大きな箱の中で、ズゴックが海中で朽ちたザクを回収し、最新のモビルスーツの部品として再利用するという設定の作品「リサイクルズゴック~エコだよ!それは!~」を出展。最終候補25作品に残り、2位に入賞したものの、ライバルの作品を見て「あそこは、ああしておけばよかった……と悔しかったところもあります」と自信はなく、入賞は驚きだったという。
今回の作品は、プリンの空き容器などのゴミをパーツとして再利用して制作した。そのアイデアについて、佐藤さんは「(空き容器を)今回はボディーに使いました。子供が容器などを『プラモデルに使える?』と言いながら持ってきてくれることがあるんですね。作っている時も子供が横で見てくれるんです」と説明。親子でガンプラ作りを楽しみ、それが作品にも生かされているようだ。
佐藤さんはガンプラ歴について「4、5歳の時に量産型ズゴックを作ったのが最初です。小学校の時にたくさん作っていて、中高は部活をやっていましたが、作っていましたね。ただ、芸人になって食べるお金もない時期があって、その頃から作らなくなりました」と振り返る。
ガンプラ熱が再燃したのは子供がきっかけだった。「M-1グランプリを取って、結婚して、子供ができたのですが、子供が『ダンボール戦機』のプラモデルに興味を持ったことをきっかけに、プラモデルを再び作るようになりました。それが3年半くらい前ですね」と明かす。
現在は、プラモデル好きの芸人らによる「吉本プラモデル部」の部長として活動しており、「芸人同士でプラモについて語り合ったり、作ったりしています。プラモをテーマにした大喜利などをするライブもやっています」と楽しんでいる様子。ただ、相方の黒瀬純さんはプラモデルへの興味がなく、「ガンプラの話はしないですね。相方が好きなお酒の話をすることもないですし、それぞれ好きなものがあるので」と話す。
これからもガンプラW杯への応募を予定しているといい、“M-1王者”と“ガンプラ世界一”という前人未到の記録を目指し、「世界チャンピオンになるまで続けていきたい!」と意気込んでいた。
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