話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、「ロウきゅーぶ!」の蒼山サグさんのライトノベルが原作の「天使の3P(スリーピース)!」です。バーナムスタジオの里見哲朗プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。
ウナギノボリ
「光る君へ」より昔! 最も古い時代の大河ドラマは? 1976年「風と雲と虹と」のあらすじ
――作品の概要と魅力は?
原作者の蒼山先生といえば、実は小学生以外にも興味のあるものがあって、それがバスケと音楽です。もしかしたら他にもあるのかもしれませんが聞いたことがありません。前作「ロウきゅーぶ!」でバスケ(と小学生)を描いたように、今回は真正面から音楽(と小学生)に挑んでいます。音楽に打ち込む(小学生の)キャラクターを通して、音楽(と小学生)の素晴らしさを皆さまにお伝えするべく、スタッフ一同頑張っています。
――アニメにするときに心がけたことは?
題材こそ音楽でありつつも「スポ根もの」のつもりで作っています。魅力的なキャラクターであることと、そのキャラクターたちが打ち込むにふさわしい音楽であること。この二つに徹底的にこだわっています。楽曲制作はもとより本編中の会話や、楽器やディスプレーの描き方、リアルな効果音まで、脚本会議の段階から蒼山先生と脚本の雑破(業)さんを中心にロックは死んだとか、死んでないとか、あれやこれや議論しつつ、完成したフィルムにたどり着いています。
――作品を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったことは?
楽器のロゴなんかをご覧になると、その片りんがうかがえると思うのですが、アニメは全て人が描いたファンタジーなのですけど、リアルであることも必要で、そのバランス感覚というか、さじ加減がとても難しかったです。作画面では、演奏シーンはスポーツ以上に現場のスタッフに負荷がかかりますね。とても大変そうです。あと、小学生ですね、難しかったのは。それだけに第1話のアフレコでの達成感はとても大きかったです(いわゆるオールカラーだったので)。
――今後の見どころを教えてください。
「音楽を通して居場所を見つける物語」というとありがちに感じるかも。でもそれは普遍的な青春でもあります。これからいくつかのイベントを通じて潤たちにとって響が必要であったように、響にとっても女の子たちが、かけがえのない存在になっていきます。そして、その周囲にはいつも音楽が鳴っています。これは大きな物語ではありません。むしろ小さな小さなお話。そうです、ちょっと問題があるぐらい小さいです。
――ファンへ一言お願いします。
すでにご覧になった皆さん、胸を張って「ひたむきに音楽に打ち込む王道の青春アニメ」として「天使の3P!」を友達みんなに広めていきましょう。
里見哲朗 バーナムスタジオ
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