「同人誌ラック」を売り出して話題となった通販大手の「ベルメゾン」が、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催中の日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット(コミケ)93」の企業ブースに初出展。ブースでは、実際に「同人誌ラック」を展示し、来場者は足を止めて触っていた。
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「ベルメゾン」は大手通販会社である千趣会のブランドで、通販サイト「ベルメゾンネット」を運営している。「同人誌ラック」は今年の夏に、同人誌が好きな社員が制作して販売。その際にツイッターで商品を紹介したところ話題となり、扉付きのラックは一時売り切れるほどの人気となった。その後「鍵付きが欲しい」「木目ではなく白色も欲しい」という要望にも即座に応えた。同人誌ラックは、同人誌の重みで天板がゆがまないように20キロの重量にも耐える。
ブースではロータイプの同人誌ラック(1万3900~2万2600円)を展示した。ブースを訪れた人が扉を開け、中を触って手触り感を確かめたり、ブース内に置かれたクッションの寝心地を試すなど、“ミニ見本市”になっていた。同社の担当は「普段は対面販売ではないのでコミケのような場所はありがたい。またベルメゾンが初出展ということを知って『頑張ってください』と声をかけてくれる来場者もいる。コミケの方たちは本当に優しいと思います」と話していた。
コミケは、1975年に始まったマンガや小説、ゲーム、音楽などの同人誌の即売会で、現在は夏と冬の年2回開催されている。ブースには、同人誌を販売する一般ブースと商業作品を扱う企業ブースがあり、企業ブースは、95年夏から導入され、96年冬から本格的にスタートした。企業ブースは出版社やアニメ会社、ゲームメーカーの出展が大半だったが、近年はホンダやグーグル、マイクロソフトなどさまざまな“無縁企業”が出展している。31日まで。
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