アニメ「ガンダム」シリーズのプラモデル「ガンプラ」の作り手世界一を決めるコンテスト「ガンプラビルダーズワールドカップ(ガンプラW杯)2018」(バンダイスピリッツ主催)の世界大会決勝戦が9日、ガンプラの総合施設・ガンダムベース東京(東京都江東区)で開催される。8回目となる今年は、15歳以上のオープンコースの日本代表はウツギさんの「ガンダムエクシアリペアII -胎動-」で、2016年以来、2年ぶりの日本の優勝が期待されている。これまでのガンプラW杯を振り返る。
ウナギノボリ
解説:新たな“最高峰”を目指したガンプラ 45周年のこだわりとは
ガンプラW杯は、ガンプラの工作や塗装技術、アイデアなどを競う国際大会。11年に始まり、8回目となる今年は日本、中国、韓国、タイ、シンガポール、米国、フランス、イタリアなど16の国と地域で開催。
初回となった11年はマレーシア代表、ホー・イック・インさんがクシャトリヤをベースに作った「Kshatriya 4」がオープンコースで優勝。初代王者となった。14歳以下が対象のジュニアコースでは、小学2年生だった畑めいさんの「ザクとの戦い」が日本代表に選ばれたことも話題になった。畑さんは15年まで5年連続で日本代表に選ばれたが、16年は代表入りを逃し、17年は最後のジュニアコースで初めて世界王者となった。
12年は、香港代表、ン・エディさんがリゼルなどをベースに作り上げた「PROJECT GWEN-REZEL FA+FW」がオープンコースで世界一になった。13年は、山内俊平さんがν(ニュー)ガンダムをベースに制作した「宇宙世紀最強の機体」がオープンコースで世界一となり、日本代表が初優勝したことも話題になった。
14年は、マレーシアのアンディ・ウォンさんがジ・Oなどをベースに作った「インベーダーズ ファウンド」、15年は、タイのヴィチャユス・エイアム・オンさんがウイングガンダムなどで制作した「アナザー レイト ナイト」がオープンコースで優勝。16年は日本の横田ユースケさんが源義経と弁慶が出会った五条大橋をイメージして作った「永遠の絆 ~義経・弁慶 新しき国へ~」がオープンコースで世界一になり、日本代表が3年ぶりに優勝した。
昨年は、フィリピン代表のマーク・メディアヴィロさんの「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」「機動戦士ガンダムSEED」「機動戦士ガンダム00」などのガンプラのパーツを組み合わせた「エネミー スポッテッド」がオープンコースで世界一になった。
ガンプラの売り上げは、日本以外のアジア圏が3、4割を占めるとも言われており、ガンプラW杯でアジア勢が強いのもうなずける。今年は欧米勢の健闘が見られるのか? それとも……。8日の発表が注目される。
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