東宝のアニメレーベル「TOHO animation」の新たなプロジェクト「『ワンダリズム きみを呼ぶ声』 ~神戸・五色塚古墳アニメMVプロジェクト~」が始動することが1月27日、分かった。「地方から生まれる物語」をコンセプトに、アニメと楽曲を掛け合わせたミュージックビデオ(MV)を発信するプロジェクト。MVでは、兵庫・神戸にある巨大遺跡、五色塚古墳を舞台にしたSFが描かれる。
ウナギノボリ
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アニメーターのしのさんが原案、コンセプトデザインを手がけ、バンド「HOWL BE QUIET(ハウル・ビー・クワイエット)」が音楽を担当する。HOWL BE QUIETは、プロジェクトに合わせて新曲「Wonderism(ワンダリズム)」を書き下ろした。「宝石の国」「HELLO WORLD」などの武井克弘さんがプロデューサーを務める。アニメMVは3月にウェブで公開予定。
HOWL BE QUIETのメンバーは、「古墳を舞台にした物語、と聞いた時にまず、古墳が神戸市とそんな結び付きがあったと知らなかったので、とても驚きました。お話をいただいた瞬間は『どんなことを歌おう……』と想像がつかなかったのですが、アニメMVのストーリーを聞き、古墳が古くから伝わる誰かから誰かへのメッセージである、と考えた時に、今の自分の思いとすごくリンクしているな、と。コロナ禍の中でライブがなくなったりと、リスナーとのつながりを断たれてしまったように感じた時期でもあったので、それでも届けたい、つながりたい、というありのままの思いを、そのまま曲に乗せようと思いながら作っていきました」と話している。
武井プロデューサーは「2011年からの2年間、東宝関西支社に勤務していました。その赴任中、公私ともに何度となく出掛けた神戸市。そこにこんな立派な古墳があるとは、恥ずかしながら知りませんでした。聞けば、埋葬者不明のミステリアスな古墳であるとのこと。既知であふれ返ったこの世界に、いまだ知られざる領域が残っているとは。がぜんワクワクしてきたではないですか」とコメント。
「古墳をモチーフにアニメを制作する。こんなにチャレンジングな企画もなかなかありません。しかし、しの氏と古墳について調べてみると、幸運なことにいくつものセレンディピティーに出会うことができました。加えて、音楽のHOWL BE QUIETとの出会い。恋愛ソングの名手である彼らに『遠く離れた相手へのメッセージ』というテーマを投げかけたところ、水平線の向こうから朋友(ほうゆう)の呼ぶ声が聞こえてくるような、企画にピッタリのテーマソングが上がってきました。それらを取っ掛かりに、我々自身も未知の領域へこぎ出してみようと思いました。キーワードは、『未知との遭遇』。日本のアニメで見られなくなって久しい、胸躍る王道冒険ムービーを目指します」と話している。
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