アニメ「機動戦士ガンダム(ファーストガンダム)」のアニメーションディレクターやキャラクターデザインなどを担当した安彦良和さんが監督を務める劇場版アニメ「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」の舞台あいさつが6月4日、新宿ピカデリー(東京都新宿区)で開催され、イム・ガヒ副監督が登場した。「ククルス・ドアンの島」は、1979年に放送されたファーストガンダムのテレビアニメ第15話のエピソードで、主人公のアムロ、敵対するジオン軍の脱走兵ククルス・ドアンの交流を通じて、戦争の哀愁が描かれた。劇場版では第15話を改めて描く。イム副監督が制作の裏側を明かした。
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イム副監督は「制作が始まる前に安彦監督は、まずはオールドファンの皆さんに喜んでいただいて、さらに新規のファンでも楽しんでいただけるようにと方針を決めていました」と話し、ビーム・サーベルの音や効果音をファーストガンダムに近付けるようにしたことを明かした。
「今までずっと、ガンダムに参加してきた人、ガンダムがやりたい人、ガンダムを見て育った人」と“ガンダム愛”のあるスタッフが集まったといい、「ここはこうしよう……とキャラクターの空間や隅々まで、芝居も含め全てにスタッフの愛を感じる作品です」と話した。
最後に「こうして、たくさんの方に愛されている作品だからこそ、今も作れるんだなと思いました。現場の雰囲気が本当によくて、みんなで安彦監督のガンダムのためにワッショイ、ワッショイと力を合わせて、やりましょう!という感じでした。スタッフみんなの向かっている先が一緒なんだなとうれしくなりました。私自身、参加できて勉強になりましたし、何より安彦監督は本当にすごいな……と改めて思いました。想像のはるか先にいながら、私たち小さい者たちの声も聞いてくださるので、本当にすごいなと……。そして、安彦監督はまだまだ作れます! 現場で一番元気なんです。なので、皆さん、何度も見て、応援していただけたらと思います。よろしくお願いいたします」と思いを語った。
舞台あいさつには、ブライト・ノア役の成田剣さん、ハヤト・コバヤシ役の中西英樹さん、スレッガー・ロウ役の池添朋文さん、ミライ・ヤシマ、ハロ、キッカ役の新井里美さん、フラウ・ボゥ役の福圓美里さんも登壇した。
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