“おっさん”がアイドルを目指す姿を描くオリジナルテレビアニメ「永久少年 Eternal Boys」。平川大輔さん、小西克幸さん、福山潤さん、浪川大輔さん、森川智之さん、佐々木望さんといった豪華声優が、アラフォーアイドルグループ「永久少年(エターナルボーイズ)」のメンバーを演じる。“義理人情に厚いおっさん”山中大輔を演じる森川さんに、作品やキャラクターへの思いを聞いた。
ウナギノボリ
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「永久少年 Eternal Boys」は、さまざまな成功や挫折を味わってきたおっさんたちが、年齢や体力の壁を乗り越えアイドルを目指す姿を描く。「HUNTER×HUNTER」などに参加してきたmigmiさんが監督を務め、ライデンフィルムが制作する。フジテレビほかで放送中。
斬新な設定ではあるが「来るべき時が来た! 絶対にこういう時代が来るし、今までこういう企画がなかったのが不思議なくらいです。これこそ次世代のアイドル。本当の意味でのアイドルとは何か?と考えることができるかもしれない」と感じたという森川さん。
豪華声優陣の出演も話題になっており、森川さんは共演者に特別な思いがあるという。
「小西君、平川君は同じ養成所でしたし、感無量でした。みんな、立派なおっさんになって! 僕もそうだけど(笑い)。同じ時代でやってきて、面白くすてきな作品で同じグループを組んで一つのものに向かっていく。こんな運命が待っているとは思っていませんでした。すごく大切な作品になると思います。佐々木望は誕生日が1日違い、同い年の大親友、戦友です。共演できることがすごいうれしい。収録前に電話で、楽しみだね!と話していました」
森川さんが演じる山中は、若い頃にモデルとして人気だったが、素行の悪さがあだとなり、業界から追放される。マネジャーとして雇ってくれた満福芸能の先代社長に恩を感じ、人生を賭けて会社を支えていくことを心に決めている。マネジャーではあるが「永久少年」のメンバーになる。
「人間くさくて、真っすぐですよね。バックボーンも含めて共感するところが多々あります。僕自身も挫折をして声優になりました。体育の先生になりたかったんです。虚弱だったけど運動して、体育の学校に行ったけど、大けがしてしまいました。断念せざるを得なくて、声優の世界に飛び込んだ。挫折感を味わっているところがシンクロします。お世話になったら、恩を返すというところも共感します。僕も昔の人間ですから。人間くさくて、魅力が満載な男ですね」
「おっさんになったと実感することが?」と聞いてみると「結構前におっさんになりましたからね……。気付いたら、アフレコで一番年上になっているんですね。先輩がいない!と」と笑顔を見せる森川さん。後輩と共演する中で「僕に負けるなよ!と思うことはいっぱいあります。モブ、ガヤも率先してやっています」と先輩として格好いい背中を見せることもあるという。
年齢を重ねたからできることもある。挑戦する気持ちも忘れないようにしている。森川さんは、トム・クルーズさんの吹き替えを長年担当しており、演じる中で刺激を受けることもあるという。
「あの人はずっと挑戦しています。それに乗っかっていかなくちゃいけません。挑戦し続ける姿勢が格好いいですね。僕は格好悪くてもいいから、何とか頑張ってそれに付いていこうとしています。それがチャレンジです。新しいことをやりたいという気持ちも常にあります。やれるところまでやります!」
森川さんの挑戦はまだまだ続く。
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