人気アニメ「ガンダム」シリーズの新作テレビアニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」。先が読めない展開が注目を集めており、中でも主人公スレッタ・マーキュリーの母プロスペラが進めている謎の計画“クワイエット・ゼロ”が話題になっている。“戦争のない世界を作る”ための計画らしいが、断片的に語られていることもあって、謎が多い。クワイエット・ゼロについて解説する。
ウナギノボリ
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クワイエット・ゼロは、プロスペラが、ミオリネ・レンブランの父デリングが進めてきたという。身体機能拡張技術GUNDDを軍事転用したGUNDフォーマットを使って、兵器を掌握することで、戦争のない世界を作るということらしい。提唱者はデリングの妻ノートレットで、植物が持つ多様性を人類に応用したとされている。ガンダム・エアリアルが計画の鍵となり、プロスペラはミオリネを計画に巻き込む。
「という」「らしい」などと歯切れが悪いのは、プロスペラが真実を語っているとは限らないからだ。本音が分からないプロスペラではあるが「世界を書き換えたいの。エリィが幸せになるために」「クワイエット・ゼロでデータストームの領域を広げれば、エリィは自由に生きることができる」とも語っている。
プロスペラの娘エリィ(エリクト・サマヤ)は幼い頃、過酷な宇宙の環境に耐えられず、生体コードをガンダム・ルブリスに転移し、命をつないだ。そして生まれたのがエアリアルで、エリィはエアリアルという“体”がなければ物理空間で崩壊してしまう。クワイエット・ゼロは、どうやらエリィのための計画のようだ。
なお、クワイエット・ゼロが、戦争のない世界を作る計画であることが明らかになると、“エンジェル・ハイロゥ”を思い出すガンダムファンも多かったようだ。エンジェル・ハイロゥとは、富野由悠季総監督が手掛けた「機動戦士Vガンダム」に登場した巨大なサイコミュ兵器。サイコウェーブによって人類の闘争心をなくし、退化させるというとんでもない兵器で、人類を抹殺するために作られた。また、クワイエット・ゼロは「新世紀エヴァンゲリオン」の人類補完計画のようなものでは?という声もある。
ここまでで明らかになっている情報を整理してみてもまだまだ謎が多く、今後の展開にますます注目が集まる。
「水星の魔女」のキャッチコピーは「その魔女は、ガンダムを駆る。」で、多くの企業が宇宙に進出し、巨大な経済圏を構築した時代のA.S.(アド・ステラ)122が舞台となる。モビルスーツ産業最大手・ベネリットグループが運営するアスティカシア高等専門学園に、辺境の地・水星から主人公の少女スレッタ・マーキュリーが編入してくる。Season(シーズン)1がMBS・TBS系の日曜午後5時のアニメ枠“日5”で2022年10月~2023年1月に放送された。Season2が“日5”で放送中。
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