日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット(コミケ)82」が12日に最終日を迎え、1日としては過去最多となる約21万人が来場。3日間の総来場者数も、09年、10年夏と同じ約56万人の過去最多タイ記録で、昨年3月の東日本大震災以来、2回連続で減少していた来場者数が完全に震災前の規模に戻ったことになる。
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コミックマーケットは、75年から始まったマンガや小説、リポートなどの読み物、ゲームソフト、グッズなど多彩な創作物を持ち寄る「同人誌」の即売会。現在は夏冬の年2回開催となっている。09年夏の「76」と、10年夏の「78」で過去最高の約56万人を記録したものの、昨年夏の「80」は、同3月の東日本大震災後の開催ということもあり、5年ぶりの前年減となる約54万人にとどまり、昨年末の「81」も約50万人と2回連続で減少していた。
3日間で最も人気がある最終日は、オリジナル・創作系作品を扱う約1万1500のサークルが出展した。午前10時の開場直後からお目当ての作品を求めて来場者がつめかけ、満員電車並みの混雑となり、スタッフが「前を見て!(カタログの)地図を見ずに現実を見て!」とジョーク交じりに呼びかけていた。
また出版社やゲーム会社などが出展する企業ブースは、2日目までに人気のグッズをほぼ売り切ったこともあり、昼過ぎには“店じまい”するブースも出た。コスプレ広場では、昼前には雨があがったこともあり、多くのコスプレーヤーでにぎわった。プライベートで参加したという30代の大手ゲーム会社社員は「コミケは風物詩。好きな作品に囲まれ、同じ趣味の人と顔を合わせて交流できるのがいいし、ストレスの発散になります」と話していた。
次回のコミケ83は、12月29~31日に東京ビッグサイトで開催する予定。(毎日新聞デジタル)
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