劇場版アニメ「FAIRY TAIL(フェアリーテイル)~鳳凰の巫女~」(藤森雅也監督)が18日、公開初日を迎え、柿原徹也さん、平野綾さん、釘宮理恵さんら豪華声優陣が東京都内の劇場で舞台あいさつを行った。主人公・ナツ役の柿原さんは「テレビアニメを作り始めて3年。ようやくわれわれが作り続けてきた作品が劇場にかかるのは光栄だし、非常にうれしい」、平野さんは「何年も(自ら演じる)ルーシィをやって培ってきたものが出せたらいいなと思いながら演じました」としみじみ。原作者の真島ヒロさんは「感無量すぎて、危ないですよ。涙が出そうで。ありがとうございます。それしか言えない」と初の劇場版公開を喜んだ。
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この日の舞台あいさつには、柿原さんらのほか、中村悠一さん、大原さやかさん、遠藤綾さん、藤森監督も登場。豪華声優陣が登壇すると、客席は大歓声で迎え、「あーや!」と声援を送られた平野さんは笑顔で客席に手を振っていた。謎の少女・エクレア役で同アニメシリーズに初参加した遠藤さんは「エクレアとしても私としても、『フェアリーテイル』の一員となれて幸せ」とにっこり。釘宮さんは「すごく夏休み映画という感じがして、初めから最後までワクワクドキドキ、ずっとしていて、こういう作品に出られて、それが『フェアリーテイル』であって本当にうれしい」と喜びを語っていた。
「フェアリーテイル」は、真島さんが「週刊少年マガジン」(講談社)で06年から連載しているファンタジーマンガが原作。一人前の魔導士を目指す少女ルーシィが、少年魔導士のナツと出会い、魔導士ギルド「フェアリーテイル」に加入してさまざまな依頼を解決するというストーリーで、テレビアニメ版もテレビ東京系で毎週土曜午前10時半から放送されている。
劇場版は、謎を秘めた新キャラクターのエクレアとの出会いから始まる物語。ナツたちは「盗賊団のリーダー・ギースを捕まえてほしい」という依頼に乗り出すが、ルーシィのミスから目の前でギースを取り逃がしてしまう。その帰り道、ルーシィはエクレアという記憶をなくした少女に出会う。エクレアが唯一覚えていることは手元にある「鳳凰石(ほうおうせき)」をどこかに届けなければならないということだけ。この出会いをきっかけに「フェアリーテイル」に、かつてない強大な敵、そして邪悪な陰謀が立ちはだかる……という壮大なストーリー。
ストーリー原案、ビジュアルデザイン、ゲストキャラクターデザイン、イメージコンセプトを原作者の真島さんが担当。お笑いコンビ「ますだおかだ」の2人も長編アニメの声優に初挑戦している。オープニング曲は、韓国人俳優のチャン・グンソクさんが担当する「200 miles」、エンディング曲は平野さんがルーシィとして歌う「ずっと きっと」を採用した。(毎日新聞デジタル)
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