織田裕二さん主演の映画「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」(本広克行監督)が7日に封切られる。97年に放送されたテレビドラマは高視聴率をマーク。03年に公開された映画2作目は興行収入173億円を突破し、いまだ邦画実写ナンバーワンの地位にとどまり続けるなど、数々の話題を提供し続けてきた「踊る大捜査線」シリーズ。誕生から15年をへて、ついに映画4作目となる今作で幕を下ろす。
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10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
湾岸署管内で開催中の国際環境エネルギーサミット会場で誘拐事件が発生。まもなく被害者の射殺体が発見される。殺害に使用されたのは、警察が過去に押収した拳銃。湾岸署内に捜査本部が設置されるが、例のごとく所轄の捜査員は蚊帳の外。そんな中、第2の殺人が起こり、さらに真下の息子が誘拐され……という展開。
冒頭映るのは東京スカイツリーだ。「since1997年」の文字が浮かび上がり、なぜか深津絵里さん演じるすみれが、東京・下町の店で揚げものを売っている……。「踊る」シリーズ恒例のオープニングサービスにまずはニヤリとさせられる。本筋に目を転じれば、これまでは複数の事件が同時進行し、青島(織田さん)たちが右往左往しながら捜査するのがパターンだったが、今回は一つの事件に的を絞り、すっきりまとまった印象を受ける。
いまや係長に昇進した青島をはじめ、すみれさん(深津さん)、室井(柳葉敏郎さん)、湾岸署署長に昇進した真下(ユースケ・サンタマリアさん)や“スリーアミーゴス”(北村総一朗さん、斉藤暁さん、小野武彦さん)などおなじみの顔ぶれに加え、映画2作目から出演の小池(小泉孝太郎さん)、前作にも登場した鳥飼管理官(小栗旬さん)、さらに雪乃(水野美紀さん)がカムバックするなど、「踊る」メンバーが大集結し、大団円で有終の美を飾る。また、君塚良一さんによる脚本は、これまでの15年を思い出させる人物なり、名言なり、小道具なりをちょこちょこと登場させており、「踊る」ファンは、万感の思いでエンドロールを見つめることになるだろう。7日からTOHOシネマズスカラ座(東京都千代田区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
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