13年3月10日に開催予定の「名古屋ウィメンズマラソン 2013」で、同大会のオフィシャルサポートランナーとしてタレントの安田美沙子さんが出場する。同大会は、五輪出場選手の選考も兼ねた国際大会の選考会である「名古屋国際女子マラソン」を継承し、女性のみが参加できる。安田さんは「女性だけが1万5000人集まるというのと、(東日本大震災が起こった)3月11日の前日なので走る意味がある」と感じ、参加を決めたという。目標とするランナーは「高橋尚子さんがカッコいいと思います」と笑顔を見せた安田さんに、同大会の魅力や、走る意味について聞いた。(毎日新聞デジタル)
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安田さんは、前回の大会で3時間44分56秒と自己記録を更新。「体調も万全だった。そのときの自分の目標は、4時間を切ることが絶対だった」と当日の自身のコンディションを振り返った。あこがれのトップアスリートと肩を並べて走る同大会に参加した際には「トップグループとすれ違ったんですよ。みんなが歓声を上げて、そのグループの空気感は神がかっていた。感動しました」と目を輝かせ、「単純に五輪の選考も兼ねている大会というと、テンションが上がりますよね。あわよくば……あり得ないですけれど(笑い)、もしここでむちゃくちゃ頑張ったら五輪に出られるかな? そういうひそかな希望もありました」と笑う。
女性だけの大会ならではの魅力は? 「景品で大好きなティファニーがもらえるのはうれしかったですね。メダルももちろんうれしいんですが、限定のオリジナルアクセサリーはモチベーションになります。あと、ゴールでタキシードを着たイケメンたちが待っていてくれる。エスコートしてくれるんです」とうれしそうに語る。だが、やはり一番の魅力は「(参加者が)女の子ばっかりというところ。女の子って実はすごくパワーがあると思うし、メンタルも本当はもっと強い。普段はその強さがあんまり見えなかったりするんですが、ウエアを着ていると、前向きになって、そのパワーが出し切れる。女の子たちが持っているパワーが見せられる場所だと思います」と熱を込めて語った。
そんな安田さんにとって走ることの意味を聞くと、考え込みながらも「新しい自分に出会えることですね」と、はっきりと答えた。「毎回違うんですよ、フルマラソンを走るたびに、感じることも違うし、自分のことをすごく知ることができる。走り終わったときに、絶対に走る前とは違う自分になっている」という。マラソンを始めてから、自身の目標として掲げた「4時間切る」までには2年かかったといい、「大分、苦労したし、悔しい思いもしたけれど、それを乗り越えたとき、ランニング以外でも壁を越えたと思った。ほかのことにもすごく自信が持てるようになりました。走ることは自分磨き、ライフスタイルですね」と夢中で語った。
次回は、安田さんの休日の過ごし方など、プライベートについて聞く。
<プロフィル>
1982年4月21日生まれ、京都府出身。大学在学中の01年にスカウトされ、タレント、女優として活躍する。08年のホノルルマラソンでフルマラソンに初挑戦し、4時間24分55秒で完走してからは、数々のマラソン大会にも積極的に出場。09年の同マラソンでは、4時間9分46秒と記録を更新、11年1月の湘南国際マラソンでは、目標の4時間切りを大幅に上回る好タイムの3時間49分10秒を記録した。今年3月に開催された「名古屋ウィメンズマラソン2012」は、3時間44分56秒の自己ベストでゴール。13年3月10日に開催予定の「名古屋ウィメンズマラソン2013」では、オフィシャルサポートランナーとして出場することが決定した。現在は、28日まで舞台公演「息吹の瞬間~愛のうた~」(24~28日に大阪公演)で主演を務めている。