「今、日本で最も痛いといわれているオタク運動会」と銘打った異色の運動会「萌フェスin鷲宮2012」(主催・鷲宮商工会)が3日、アニメ「らき☆すた」の舞台のモデルとなり、アニメを使った町おこしのさきがけとして知られる埼玉県久喜市の鷲宮地区で開かれた。「萌え」にちなんだせりふの声の大きさを競うコンテスト「鷲宮の中心で萌えを叫ぶ」には16人が参加。「かがみ、結婚してくれー!」と好きなキャラクターへの愛を叫んだり、女子中学生が「腐って何が悪いんだー!」などと「腐女子」(サブカル好きな女の子)をカミングアウトしていた。
ウナギノボリ
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「萌フェス」は09年から毎年秋に開催されており、市民でなくても無料で飛び入り参加できるイベント。大声コンテストのほかにも、「ドン引きな綱引き」や「いいから走りなさいよ全員リレー!」などのユニークな名称の競技を実施した。地元の久喜市民だけでなく、兵庫県や新潟県などからも駆けつけた50人以上が参加し、観客は携帯電話で撮影するなどユニークな運動会を見守った。
午前10時過ぎから始まった運動会では、「オタク王に俺はなる!」など人気作の有名なせりふのパロディーが書かれたボードを掲げながら走るハードル走や、2人で力を合わせてパンの袋を口だけで開ける二人三脚などが行われた。参加者は、円陣を組んで気合を入れたり、勝負に勝つとハイタッチをして喜びをストレートに表現するなど、中学生から50代の男性会社員まで世代を超えて盛り上がった。
また「鷲宮の中心で萌えを叫ぶ」では、「劇場版まどマギ最高!」と叫んだ昨年優勝者のトミードッグさんが185ホーンを記録して優勝した。宮城県白石市から参加した男性会社員(39)は「鷲宮にはよく来ています。(今回の競技で)ドッジボールをしたのは30年ぶりかも」と興奮ぎみに話していた。(毎日新聞デジタル)
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