テレビアニメ化もされたライトノベル「ソードアート・オンライン」と「アクセル・ワールド」の作者・川原礫(れき)さんの執筆した2作品の累計発行部数が1000万部を突破したことが8日、明らかになった。ほぼ2カ月に1冊を出す驚異的な刊行スピードもあり、09年2月のデビューからわずか3年11カ月での達成。出版関係者によると「これだけ短期間に1000万部を達成した例は、今までに聞いたことがない」という。
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10日発売の「ソードアート・オンライン11 アリシゼーション・ターニング」を含め、「ソードアート・オンライン」シリーズが外伝を含む12巻で700万部突破。「アクセル・ワールド」シリーズも12巻で310万部を発行しており、合わせて1010万部と大台を突破した。アスキー・メディアワークスのライトノベルレーベル「電撃文庫」の作家としては、史上最速の達成となる。
川原さんは、08年の第15回電撃小説大賞で「大賞」を受賞し、09年2月に受賞作の「アクセル・ワールド」でデビューした。また川原さんは、受賞前から別名義でインターネットで「ソードアート・オンライン」を発表しており、09年4月から同作品の刊行も始めた。(毎日新聞デジタル)
小説を書き始めて11年がたちます。そのうち7年間は、アマチュアの書き手として、いわゆるネット小説を個人サイトで発表していました。限られた数の読者さまのために連載を続け、掲示板に書き込んでいただける感想だけが心の支えでした。
8年目となる08年に、やはりネットに掲載した作品で第15回電撃小説大賞「大賞」をいただき、翌09年2月にプロデビューすることができました。それからの4年間はあっという間に過ぎ、特に今年は2作品のテレビアニメ化もあって実に目まぐるしい日々で、このたびの累計1000万部到達の報にはうれしさと同時に呆然(ぼうぜん)たる気分を味わっています。
こうしてコメントを書いていてもなかなかに実感の難しい数字ですが、1冊の本を通して1人の読者さまとつながっているのだということ、それはネット小説時代と何ら変わらないのだということは常に意識していたいです。今後も、読んでくださる方が楽しめる本を、とそれだけを考えて書き続けようと思います。いままで私を支えてくれた家族、応援してくださった読者さま、チームを組んで共に戦ってくれたイラストレーター氏と担当編集者氏に深く感謝します。
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