歌舞伎俳優の尾上菊之助さん(35)と歌舞伎俳優・中村吉右衛門さんの四女の波野瓔子(ようこ)さん(30)が14日、東京都内で結婚会見を行った。菊之助さんは「歌舞伎の偉大なる柱をこのごろ亡くしまして、日数の浅いこの時期ではございましょうが、4月に歌舞伎座の開場が迫っています。喪が明けてからの祝賀が通常の判断と思っていましたが同じ環境で育った女性を伴侶に選び、この難局を乗り切っていくことこそ務めと思い、寺島家、波野家の結納を取り交わさせていただきました」と報告した。2人は26日に東京・神田の神田明神で結婚式を挙げる予定。披露宴は秋を予定しているという。
あなたにオススメ
「豊臣兄弟!」では池松壮亮が! 大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る
菊之助さんは歌舞伎俳優の尾上菊五郎さんと女優の富司純子さんの長男で、女優の寺島しのぶさんの弟。菊五郎さん、吉右衛門さんともに人間国宝で歌舞伎界名門同士の縁組みとなった。
幼少期から知っていたという2人がお互いを意識するようになったのは2年前のコクーン歌舞伎で会食してからで、それから個人的に友達として会うようになった。菊之助さんは「そのときは結婚を考えるとは思っていなかった。昨年12月に勘三郎さんが亡くなり、息子の2人の必死な姿を見て、自分も家庭を持たなきゃと思った」といい、会食する機会を作って、結婚の申し込みをした。
プロポーズは「家を守ってください」という言葉だったといい、瓔子さんは菊之助さんについて「最初に食事をしたときは特に意識はしていなかった。去年11月に食事をして、自然に菊之助を支えられればいいなと思った」という。菊之助さんの人柄について「温かく優しい空気をまとっている方。羽毛布団に包まれているような温かい気分になれる」と魅力を語った。
菊之助さんは77年生まれ。七代目尾上菊五郎さんの長男として東京に生まれる。84年の歌舞伎座「絵本牛若丸」で六代目尾上丑之助を名乗り初舞台を踏む。96年の歌舞伎座「弁天娘女男白浪」の弁天小僧菊之助ほかで五代目尾上菊之助を襲名。近年は「金閣寺」の雪姫などの女方の大役や「京鹿子娘道成寺」などの舞踏、「菅原伝授手習鑑」の桜丸などの立役にも意欲的に取り組むほか歌舞伎以外にも蜷川幸雄さんの舞台などでも活躍している。
瓔子さんさんは82年生まれ。二代目中村吉右衛門の四女として東京に生まれる。青山学院大学文学部卒業後、05年に和光入社、12年退職。(毎日新聞デジタル)
今年流行した言葉を決める2024年の「新語・流行語大賞」が12月2日に発表される。「ふてほど」「はて?」「50-50」などノミネート30語の中から、年間大賞やトップテンが選ばれる…
初の写真集「日比美思1st写真集『朝食ってビュッフェですか』」(玄光社)が11月30日に発売された俳優の日比美思さん。「Dream5」の元メンバーとしても知られ、芸能活動を始めて…