松嶋菜々子:真夏のアスファルトで女優魂発揮 三池監督が絶賛

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 大沢たかおさん主演の映画「藁の楯」(三池崇史監督)の完成報告記者会見が13日、東京都内で行われ、大沢さんをはじめ、松嶋菜々子さん、三池監督らが登場した。SP役を演じた今作のため、ショートカットにして撮影に臨んだ松嶋さんについて三池監督は「真夏の炎天下のアスファルトの上で寝っ転がるシーンがあって。触るとものすごく熱かったので、『本番のときだけ』と言ったら、(松嶋さんが)『大丈夫です。仕事しながら岩盤浴をしているみたいで、ちょっと得かなという感じ』と話していて、この人すごい人だなと思った」と絶賛。松嶋さんは「暑いと言っても涼しくはなりませんから。いつも受け入れています」とにっこりとほほんでいた。

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 映画は、木内一裕さんの警察小説が原作で、殺害依頼の“賞金”が懸かった凶悪殺人犯を護送するSPたちの活躍や苦悩を描くアクションサスペンス。大沢さんは警視庁警備部のSP・銘苅一基(めかり・かずき)を演じ、松嶋さんは銘苅のパートナーのSP・白岩篤子役、藤原竜也さんは銘苅に護送される凶悪犯・清丸国秀役で出演する。主題歌は歌手の氷室京介さんが書き下ろした「NORTH OF EDEN」が起用されている。

 会見には、藤原さんも登場。大沢さんと松嶋さんに暴言を吐くという役どころの藤原さんは、「あの松嶋さんに失礼な数々のセリフを言わせてもらい、あの大沢さんに悪態をつき、日本の全国民に嫌われたいなと思う」とコメント。謝りながら撮影に臨んだという藤原さんに対し、松嶋さんは「藤原さんに対して全く気分が害するなんてことはない。監督がセリフを変えて、次これ言ってみてとか言って……監督が考えられた」と話し、笑わせていた。

 また、「屈強な男性」に見えるように努力したという松嶋さんは、「動きとか見た目、しゃべり方とかを気をつけました」と役へのこだわりを告白。9歳の息子と2人で暮らすシングルマザー役でもあることから、「仕事は仕事と、集中力で分けるというのが共感できます。同じ子持ちとして、自分には守るものがあるというのは、役作りの気持ちの深いところでは役立ったかな」と話していた。

 松嶋さんと共に三池監督とは初タッグとなった大沢さんは、「これほど、手足を縛られた感覚で仕事をしたのは初めてでした。こんなことができるんだという日々の連続で役者冥利に尽きます」と笑顔で振り返っていた。映画は4月26日公開。(毎日新聞デジタル)

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