戦車に乗った少女たちの活躍を描いたアニメ「ガールズ&パンツァー」の舞台になった茨城県大洗町で24日、町おこしイベント「海楽フェスタ」(主催・大洗町商工会)が開かれ、作品のキーアイテムである戦車にちなんで、陸上自衛隊の「74式戦車」が展示された。街中で現役の戦車が展示されるのは珍しく、親子連れが写真を撮影したり、アニメのファンが持ち寄ったフィギュアを戦車に座らせて撮影するなど人気となっていた。
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解説:新たな“最高峰”を目指したガンプラ 45周年のこだわりとは
「ガールズ&パンツァー」は、茶道などと並んで戦車を使った戦い「戦車道」が“たしなみ”とされている仮想の世界を舞台に、少女たちが力を合わせて戦車道の全国大会優勝を目指すオリジナルストーリーのアニメで、「ガルパン」の愛称で親しまれている。アニメでは、戦車が市街地で戦うシーンがあり、大洗町の商店街がそのまま登場することで話題になった。
戦車の展示は、小谷隆亮町長がアニメに戦車が登場することから、自衛隊に打診したのがきっかけ。戦車は38トンの重量があり、敷地内に入れると敷石が壊れるため、会場のマリンタワー(同町港中央)と大洗リゾートアウトレットの間を通る道路を、茨城県警水戸警察署の許可を得て一時通行止めにし、歩行者天国として展示された。通常、戦車を街に展示することはないが、アニメの内容を理解し、イベントの趣旨が東日本大震災の復興支援も兼ねていることから実現した。
イベントは、マリンタワーと敷地内、大洗リゾートアウトレットなどで開かれ、ヒロイン役の声優の渕上舞さんらが出演するトークショーや、イラストの展示などが行われた。また町の商店街では、アニメに登場するキャラクターの等身大POPが各所に設置され、ファンが歩き回って写真を撮影していた。(毎日新聞デジタル)
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