現代美術家の村上隆さんが24日、初監督を務めた映画「めめめのくらげ」の公開を記念して、母校である東京芸術大・上野キャンパス(東京都台東区)で講義を行った。同校の学生ら約150人を前に、村上さんは「映画は一番やりたい物作りだった。映画のグラマー(文法)が分からないので、大変な思いをした。執念によって完成した」と初監督映画への思いを語った。
ウナギノボリ
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講義では、現代美術家として米国や欧州など世界を舞台に活躍する村上さんが大切にしていることや映画について語った。村上さんは「クリエーターに一番必要なものはコミュニケーション能力と断言できる」と力説し、「大事なのは仁義。受けた恩恵は必ず返す。そういう人間関係を重視しているのは、ヨーロッパ人なのに驚いた。日本人は少ない。ゆえに、世界と対峙(たいじ)して活動ができないのだと思う」と熱く語りかけた。
村上さんは同校の美術学部日本画科を卒業しており、学生から東京芸大を目指した理由を聞かれると「18、9歳のときに『銀河鉄道999』『未来少年コナン』『赤毛のアン』を見て、アニメの世界に入りたかった。キャラクターが描けなかったので、背景を描きたかった。(アニメ制作会社の)東映動画の人が芸大出身の人が多かったこともある」とルーツを明かした。
また、「アメリカでもっとも影響を受けた作品」を聞かれると、「『エヴァンゲリオン』の貞本義行さんが(アニメ誌の)『ニュータイプ』に描いていた綾波レイのプロトタイプ。ニューヨークのギャラリーで本場の現代美術を見ていた感動をはるかに上回る感動があった。自分の方向性が決まった。外地にいて、日本を知った」と話していた。
「めめめのくらげ」は、村上さんが監督、原案、キャラクターデザインを務めた作品。小学生の少年・正志とくらげのような不思議な生き物・ふれんどの友情を描く。正志を末岡拓人さんが演じるほか、浅見姫香さん、窪田正孝さん、染谷将太さんらが出演。26日からTOHOシネマズ 六本木ヒルズ(東京都港区)ほかで公開。(毎日新聞デジタル)
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