話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」の第2期です。アニプレックス企画制作部の柏田真一郎さんに作品の魅力を語ってもらいました。
ウナギノボリ
10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
−−作品の概要と魅力は?
勉強、スポーツ、何でもできる勝ち気な妹・高坂桐乃と兄・京介は、長年仲が悪かった。だが、ある日、ふとしたことから、妹が実は“隠れオタク”だったという秘密を知ってしまう……。不仲だった妹に振り回されることになった兄の奮闘を描いた作品です。
従来の「妹萌え」作品とは異なり、紆余(うよ)曲折ありながらも、兄が本気で妹を大切に思うようになり、その思いを実際に行動に移していく。そこにこの作品の魅力があると思います。
−−10年に放送された1期が人気となりましたが、2期で心がけたことは?
2期では、当初から原作の最後までやらせていただきたいと思っていたので、個性豊かなキャラクターたちによって繰り広げられるドタバタコメディーや心温まるエピソードはもちろん、際どいネタも含めた原作の面白さを本編でも余すことなく描き、かつパッケージでは、尺の都合上、本編で描くことができなかったエピソードも補完することで、最後まで「俺の妹」を楽しんでいただけるような作品作りを心がけています。
−−作品を作るうえでうれしかったこと、逆に大変だったことは?
原作者の伏見つかささん、アスキー・メディアワークスさんのご協力に助けられ、また、多くのスタッフの頑張りによって、「俺の妹」を魅力的なパッケージとして皆さまにお届けすることができそうで、非常にうれしいです。一方で、放送上、あまりふさわしくない描写なども、あえて再現することを心がけておりますので、一方からは「やりすぎです」という、ごもっともなお言葉をいただき、一方からは「日和(ひよ)りましたね」といった揶揄(やゆ)を頂戴するという、板挟みの憂き目にあっています(笑い)。
−−今後の見どころを教えてください。
第4話では新キャラのリアが登場しましたが、今後も魅力的な新キャラたちが続々登場します。これまではお見せできなかった黒猫の可愛いらしい姿もお見せできますので、お楽しみに!
今後の物語の見どころとしましては、京介と桐乃を取り巻くキャラたちが、それぞれどのように立ち回るのかにも注目していただきたいですが、何よりも「俺の妹」という物語の結末にご期待ください。
−−ファンへ一言お願いします。
泣いても笑っても、今回で原作とともにアニメも終了します。監督、キャラクターデザインをはじめとする大勢のスタッフとともに、「俺の妹」の大団円に向け、全力で制作に取り組んでおります。また一方で、弊社関係者総出で知恵を振り絞り、皆さまと一緒に盛り上がれるよう、「俺の妹」の最後にふさわしいプランを考えておりますので、最後まで一緒に盛り上がっていただけますとうれしいです。よろしくお願いいたします。
アニプレックス 企画制作部 柏田真一郎
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