宮沢りえ:天海祐希代役に触れず

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 女優の宮沢りえさんが9日、東京都内で行われた舞台「盲導犬」「唐版 滝の白糸」の合同製作発表に出席した。8日に、軽度の心筋梗塞(こうそく)のため入院した天海祐希さんの代役として、舞台「おのれナポレオン」でナポレオンの愛人・アルヴィーヌ役を演じることが発表されたのを受け、約120人の報道陣が詰めかけた。宮沢さんは会見中、代役についてはひと言も触れず、写真撮影後に報道陣から「天海さんに一言!」「意気込みをお願いします」と呼びかけられたが、応じないまま無言で会場を後にした。

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 会見は、宮沢さんが天海さんの代役を務めることに関係して、急きょ予定より時間を早めて行われた。「盲導犬」「唐版 滝の白糸」の演出を務める蜷川幸雄さんは、宮沢さんの役者としての魅力を聞かれると「宮沢さんはかっこいいですよ。ただ美しいだけでなく、戯曲を理解して演技に乗り移るときに独特のスピード感と色気、魅力が加わる。今最も輝いている女優のひとりです」と絶賛していた。会見には「盲導犬」に出演する古田新太さん、小出さん、「滝の白糸」に出演する大空祐飛さん、窪田正孝さん、平幹二朗さんも登場した。

 「盲導犬」は、シアターコクーン(東京都渋谷区)で7月6~28日に上演。唐十郎さんが書き下ろし、73年に蜷川さん演出で初演した作品で89年に蜷川さんの演出で再演された。今回は24年ぶりの上演となる。「唐版 滝の白糸」は、同所で10月に上演。唐十郎さんが泉鏡花の小説「義血侠血」に着想を得て75年に初演された作品。宮沢さんは「盲導犬」に出演する。(毎日新聞デジタル)

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