前田敦子:苦手なホラー「自ら映画館に見にいった」 成宮寛貴と「クロユリ団地」でW主演

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 女優の前田敦子さんと俳優の成宮寛貴さんがダブル主演する映画「クロユリ団地」(中田秀夫監督)が18日、公開された。「女優霊」(96年)や「リング」(98年)で知られる中田監督がメガホンをとったホラー作品で、個人的にホラーは「見るのは苦手です……」と話す前田さんだが、撮影現場では笑いが絶えなかったといい、成宮さんも「中田監督じゃなかったらホラーはやらなかったかも」とうなずいていた。2人に同作の魅力、お互いの演技について聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 映画は、とある団地へと引っ越してきた女性が、そこで続いている変死事件の真相を追ううちに、想像を絶する恐怖を体験する……という物語。前田さんがヒロインにふんし、成宮さんが団地の忌まわしい秘密を知る清掃員役を演じている。下準備として、自ら苦手なホラー映画を映画館に見に行ったという前田さんは「罰ゲームかと思うくらい本当に怖かった! すごくうるさいお客さんだったと思います」と振り返り、成宮さんも「怖い夢を見ることが多くて、それ以上に怖い映像を見たいと思ってホラーを見る。でも基本的に後悔しますね」とホラーが苦手だと明かした。

 そんな2人がなぜ同作品に出ることになったのか。成宮さんは「中田監督と一度お仕事をしてみたいと思っていたので、うれしかった。中田監督じゃなかったらホラーはやらなかったかも」といい、前田さんも「怖いなあっていうマイナスから入ったのですが、顔合わせで、監督が『ホラーの現場は笑いが絶えないんです』と言ってもらって、それからすごく楽になりました」とうなずいた。作品の雰囲気とは違い、楽しかったという撮影現場は「明るい団地だったんです。たくさんの人が住んでいる生き生きしている団地(笑い)」と前田さん。成宮さんも「撮影は人けのない不気味なところに行くことが多いですが、今回はラッキーだった」と語った。

 共演は2回目だという2人。女優としてスタートを切った前田さんについて、成宮さんは「相手としてやりやすかった。監督が何度も撮る方なんですが、どんどんよくしていこうという途切れない集中力がある」と絶賛。成宮さんが「毎回演技が同じじゃないのが一緒にやっていて楽しかったですね」と伝えると、前田さんは「見てもらってたんだな。うれしいですね」と喜び、「演技を決めずに、感覚でやらせてくれる皆さんだったので、そういうやり方がすごくよかった」と語った。成宮さんについては「初めてドラマで共演したとき、緊張していた15歳くらいの子供だった私の両手を、カイロで包んで温めてくれた」と思い出を明かし、「すごく優しい面倒見のいいお兄さんだという感覚で、今回もずっと心配してもらっていました。私も成宮さんとはやりやすかった」と笑顔で語った。

 完成した作品について、成宮さんは「ホラーって苦手な人もいるんですが、僕らが出ていることで、試しに見てくれる人もいると思うので、反応が楽しみ。一人じゃ生きていけない人間のつながりの話です」と語った。前田さんは「自分が出演しているので、見て怖くなかったホラーは初めて。客観的な怖さが分からなかったので、(見た人に)それを教えてほしい」と語り、「怖がってほしいけれど、人間的な感情を引き出されて感動してもらいたい。そういう部分もたくさんあります」と作品をアピールした。

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