三吉彩花：初主演映画初日に「緊張…」　感謝の手紙朗読

　アイドルグループ「さくら学院」の元メンバーで女優の三吉彩花さん（16）が18日、東京都内で行われた初主演映画「旅立ちの島唄～十五の春～」（吉田康弘監督）の初日舞台あいさつに登場。ノースリーブの黒のワンピース姿の三吉さんは初めから「緊張しています……」と顔をこわばらせ、胸を押さえて大きく息を吐きながら「この作品に対する思いを手紙にまとめてきたので、ここで読ませていただきたいと思います」と、映画と吉田監督への感謝の手紙を読み上げた。

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　映画は、沖縄の離島・南大東島を舞台に進学のため島を離れることになった少女の葛藤の日々を描いている。劇中で三線の演奏や民謡も歌った三吉さんは「（初主演の映画の）お話をいただいたときは、役者としてキャリアも少なく、本当に不安な気持ちしかありませんでした。自分に自信が持てず、初めての三線や島唄、そして初めての主演、何度逃げ出したいと思ったか分かりません。でも今思うと、全部私を成長させてくれました」と、手紙を読み上げ、吉田監督に手渡し、「この場に立ち会ってくださった皆さんに感謝したい」と笑顔を見せた。

　舞台あいさつには、三吉さん、吉田監督のほか、父親役を演じた小林薫さんも登場し、吉田監督へマンゴー酵母の泡盛をプレゼントした。小林さんは「（泡盛について）語っていいですか？　僕マイブームで……」と楽しそうに説明し、「初日なので監督、お疲れさまという気持ちを込めて、貴重なお酒をぜひ飲んでいただこうと思って」と“貴重”なことを強調しながら吉田監督に手渡して、会場を盛り上げた。2人のサプライズプレゼントに「ありがとうございます！」と喜んだ吉田監督は、南大東島での撮影について「島の人の協力がなかったら絶対撮影できなかった。俳優さんもなかなか東京に帰れない。島全体がスタジオみたいな空間で、映画作りに没頭させていただいた。思い出深い作品になりました」と、作品への思いを語った。（毎日新聞デジタル）